第七話
さて、今日はここ、ベール魔法学校の入学式。一体どのような人達がいるのか、とても楽しみである。
にしても…何か引っかかる。入学式は初めてのはずなのに、懐かしい様な気持ちになってくる
というか…
…自分はここを知っている?
「お~い!」
なんか呼ばれたからこの事は後で考えよう。
ーーー
「はい、どうしましたか?」
とりあえず話を聞く
「いや~ちょっと緊張しちゃって、[誰かと話したいな~]って時に君がいたから…」
なんだこいつ、変人か? 関わってはいけない類の人間か?
というか、知らない人に話しかけられるコミュ力を一周回って尊敬できるわ。
「え~っと、つまり友達になりたいということでしょうか?」
「そうそう!君と友達になりたいんだよ!」
正直悩む。別に友達はいくらいても構わないのだが、本当にこいつと仲良くするべきか…
…よし、決めた!
「いいですよ、なりましょう」
別に何か特別な理由はない。ただ、[この人とは仲良くなりたいな]と思った。
それだけだ。
「やったー!ありがとねー。ちなみに君の名前は何なの?」
「自分はスーイ・シニヤです」
とりあえず名前を教える
「へ~、そうなんだ。僕は『アイス・エメラルド』よろしくね!」
「はい、よろしくお願いいたします」
「別に呼び捨てでもいいよ、僕と君は同級生だからね」
そうか、なら
「それじゃあ改めて、よろしくなアイス」
「うん、こちらこそ!」