第六話
~国~
見渡す限りの建造物。どうやら自分はどこかの国に着いたらしい。ここで家を買うということもできるのか〜…
う~ん、どうしよう…
まあいいや!後で考えよう。
そういえば、ここには冒険者を総括している機関、通称:『ギルド』が存在しているらしい。
家を買うにしろ、金が必要だし、冒険者登録してみようかな。
…と思っていたが、あとちょっとだけ年齢が足りないらしい。あと1年だとか。
は〜どうしよ。
そうやって途方に暮れていると…
「君、こんな所で何してるんだい?」
声をかけられた。
それで何故かこれまでのことをぶっちゃけたくなった。
「聞いてくださいよ~…
ー説明ー
…ということなんです」
ちなみに転生の事は上手く誤魔化しておいた。
「なるほど。ところで、ステータスを見せてくれないかね?」
そういわれたのでとりあえず見せてみた。そしたら…
「なんと!魔力、攻撃力などの数値が平均以上とは、まあ体力は最低だが…」
最後の一言は絶対にいらない。
「君、うちの学校に入学しないかね?」
急にそんなことをいうから思わず「はい」と言ってしまった。
「それでは明日から来てくれ。制服は後で渡すし、学生達には新入生として扱う様に言っておくから。」
いやいやいや、話が急すぎる。まずこの人は誰?
「ああ、申し遅れたね、
私はこの近くの学校の校長をしている『ベール・ハイ』だ」
まさかの校長。
というか何でこんなところに校長がいるの?
「では、また会おう」
まあいいや、ああ言ってるし、
ここはお言葉に甘えて入学させてもらうとしましょう。
「この世界の基礎を学んでもらいたかったから、ちょっと思考を誘導させてもらったよ。ごめんね」
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