インインインイン! ~アンスコ見せてくれる彼女~
バトントワーリングは、英語でBaton Twirlingです。
あなたは地元のパレードを見物していた。
大通りでは交通規制がなされ、明るい曲調の行進曲が流れている。
バトントワリング部所属の女子達が、一致した演技を披露する。深緑色の半袖ワンピース衣装で統一された一団は、音楽に合わせて細長いバトンを動かしながら、行進する。
あなたのお目当ては、部員の中の一人、黒髪を一本の三つ編みにした彼女だった。
部員達が着る深緑色の衣装の正面には、ボタンとボタンを結ぶ紐を図案化した銀色の模様が縦に五つ並んで入っている。両肩には、盾の形をした銀色の紋章がついている。
軍服風衣装のスカート部分は短い。そのため、激しい動きをすると、白いアンダースコートが見えてしまう。また、風が強く、けっこうチラチラと見えてしまう。
アンスコは衣装だ。あなたも頭の中では理解している。それでも、彼女のアンスコが多くの見物客に見られてしまうのが嫌だった。
そのことをパレード終了後、合流した彼女に話した。
「ちょっとついて来てくれる?」
彼女に誘われて、あなたは人のいない小規模公園に到着する。
軍服風衣装の彼女と向き合った時、彼女が両手を前に持って来る。そのまま、ミニスカート部分を思いきりまくり上げた。
「どう?」
おへそから完全に覆った、白のアンスコがあなたの目に飛び込んできた。
アンスコの下部には二重のレースが横一直線に入っている。レースの両端には、小さな白いリボンもついている。
「パレードを見物していた人達はたくさんいたけど、こんなに見られるのは、あなただけだよ?」
見せられたあなたは、少し恥ずかしそうな彼女の声を聞く。彼女の見せる行為にあなたは喜んだものの、強風が吹いたらこういうふうに見られる人もいるかもしれない、とも話した。
その話を受けて、彼女はスカートたくし上げをやめた。気を悪くしたのかと思いきや、違ったらしい。
「そこまで言うのなら……手を出して」
あなたが右手を前に出すと、彼女の右手につかまれる。
彼女は左手でスカート部分の中を探り、あなたの右手はその内側に運ばれた。
今、あなたの右手が中で挟まれる。外側のアンスコと、彼女が内側に着けている下着の中、である。
さらには、彼女の左手にアンスコの上から押しつけられた。
この際、下着上部についていると思われる装飾の感触を見つけた。
「……ここまでされる人は、さすがにいないと思うよ?」
赤くなっている彼女と、アンスコと下着の間に置かれたあなたの右手。
布と布に挟まれているだけなのに、あなたは興奮していた。
パレードの日の記憶に残る、彼女の大胆な一面だった。
(終わり)
アンスコ作品でした。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。