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神話とIFの世界侵略?  作者: ミト
1/1

神話と買い物と未知との遭遇?

ここは人間が住む場所から遠く離れた山岳地帯。この地から異形の生物が地上を汚染しようと這い出てくる。


そして、それをいち早く感知した邪神2人が「自分たちが侵略する世界を汚染なんかさせない」と言い駆除を始めたのだが...数ヶ月経った頃には侵略のことが頭からすっかり抜けてただ世界を守っているだけになってしまった、そんなちょっとだけふわっとした感じの2人から始まる物語。

『これで最後...!なんだよー!』


「そっちは終わりましたかー?では、こちらも終わりにしますね。」


とある山岳地帯、どこからともなく現れた異形の生物を駆除している2人の少女がいた。


『なんか最近増えてきてないか?倒せない量ではないけど。』


黄色のパーカーを羽織った緑髪の少女、名前は「飛影ハスタ」という。


「そうでしょうか?私は、あまり感じませんでしたね。」


2本の角を生やした青髪の少女、名前は「黒羊ニグラス」。


この2人はクトゥルフ神話の邪神、ハスターとシュブ=ニグラスがとある事情があってこの世界に溶け込むために、変化した姿だ。


『まっ、ボクたちにかかればどんな奴がきても大丈夫なんだよ〜。』


「ふふ、その通りですね。さっ、今日はもう出てこないみたいですし、お買い物して帰りましょ。」


『わかったんだよ〜。お姉さんは今日の晩御飯何がいい?』


「そうですね...あっ、お家焼肉とかどうでしょうか?」


『っ!焼肉!いいのか!?』


「はい、お姉さんも今日はお肉が食べたい気分なので。」


『わーいなんだよー!あ、でも焼肉になるとお姉さん肉焼かずにボクがずっと肉焼き当番にならないか?』


「そんなことないですよ〜、もちろんお姉さんも手伝います〜。」


『ボクの目を見て言ってくれなんだよ。』


「......パちゃん、早く行かないとお肉売り切れちゃいますよ!」


『あ、誤魔化したんだよ。』


山岳地帯から人が住む街の方へ飛んで行く2人、それを上から見ている影が居た。


〈ねえ、本当にあの2人なの?〉


《間違いないと思う。余が数日間見てきた限りでは。》


〈そっか、また違いました〜ってならないようにね...。〉


《う...こ、今回は自信あるから...!》


〈...わかった、信じるよ。それにしても...あの2人、か。〉


...。



街から少し離れた森へと降り立ったニグラスとハスタ、尻尾や角、服装が違うと人間たちに怪しまれるため、ここで街へと出る準備をする。


「角よし、尻尾よし、服装もよし...準備できました〜。さあ、行きますよパちゃん。」


『りょーかいなんだよー!』


「街までは少しだけ森の中を歩くことになるので転ばないように気をつけてくださいね?」


『それはお姉さんの方なんだよ、この前〜...』


「知らないです覚えてないですなのでそれは事実ではありません。」


『誤魔化し方が雑になってきてないか?』


そんな会話をしながら2人は森を抜けて街へと足を進める。


数分後。


「タン...カルビ...ハラミにロース...あ、鶏肉とかも焼きましょうか?」


『いいねいいね、あっ、ボクもやしのナムル作ろうか?焼肉にはピッタリだと思うんだよ。』


「いいですね〜、ではもやしも買っていきましょう。」


『これで買い物は済んだか?』


「はい、抜かりなく。あとはお家に帰って焼くだけです。」


『よーっし、じゃあ我が家へいざ!なんだよー!』


日も傾き空が茜色に染る時間、買い物を終えた2人は自宅に向かって足を進める。

この後、思いもよらない出会いを果たすとも知らずに。


...。


「さっ、もうすぐ我が家ですよ、パちゃん。」


『焼肉楽しみなんだよ〜。』


お肉が入った袋を持ち、楽しそうに会話をしながら歩いている2人。今は街から少し離れた住宅街のアパートに住んでいる。


『あ、お酒って...まだ余ってたか?』


「そういえば、どうでしたっけ?後で確認しないとですね。」


『なかったら買ってくるんだよ〜。』


「ありがとうございます、一先ずお肉を冷蔵庫にしまいましょうか。」


『うんっ。』


階段を上がり、自分たちが住んでいる部屋の前へと向かう。


「今日も疲れましたね〜。」


部屋の前に着いたニグラスがドアノブに手をかける。


「お肉を食べてスタミナを回復させましょう。」


そのままドアノブを回し扉を開けると


[んっ???](シャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコシャコ)


目の前にはTシャツ短パンで歯磨きをしている女性がいた。


「......はっ?」


[んえっ???]


『お姉さんそこお隣s...!』


「いやああああああああああ!!」


ハスタの声も届かず、悲鳴をあげ歯磨きをしていた女性に向かって拳を突き出すニグラス。


[ちょっ!?タンマタンmゴフゥ!?]


ニグラスの拳が見事に腹に入り壁へと打ち付けられ、女性はそのまま気絶してしまった。


『...えっ?』


それを見たハスタは目を見開く。


「な、なんですかあなた誰ですか!?」


『まっ、待つんだよお姉さん...!』


「パちゃん?」


『そこお隣さんなんだよ...!』


「え、うそっ!?」


部屋番号を確認するニグラス。


「...はわわ、お姉さんはなんてことを...。」


『そんなことより...!』


ハスタが慌てた様子で部屋に入り、女性の状態を確認する。


「パちゃん...?どうかしました...?」


『......お姉さん今本気で殴ったよな...!?』


「...はい...驚きのあまり...つい...。」


『だとしたらおかしいんだよ...!人間の姿になってるとはいえ中身は邪神、力は人間の何倍もある...!』


「......っ!?」


『"普通の人間"なら気絶で済む訳がないんだよ...!』


「た、確かに言われてみればそうです...!身体の原型を保つはずが...!」


『この女の人、いったい...。』


to be continued...

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