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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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猥褻事件

「それは翁さんとミイラの二人がログインしてからの話です。今は恐竜が言っていた事を調べましょう」


「そうだな。PC室は恐竜が調べた後だ。アイテムや『捧げ物』はないと思っていいかもしれない」


 PC室はクラスの人数分、四十台のPCが接続された部屋であり、道具が隠されている場所は見当たらない。しかも、その四十台のPCの中で電源が点いているのは一つだけ。


「律儀にも恐竜は電源を点けたままにしてくれたのかしらね」


 ラビはそうは言うものの、すぐにそのPCを調べるわけではなく、他のPCに電源が入るのかを見て回る。それは俺や名無しも同じだ。暗証番号やパスワードで開けないPCがあってもおかしくなく、恐竜がそれを解除出来てない可能性もある。


「……あった。けど、やっぱりロックされてるか」


 起動出来るPCが一つあったが、番号とパスワードが必要。十回失敗すればデータが消えるのか、5/10と回数が表示されている。この五回は恐竜が試して、失敗したのだろう。


「二つあるのは面倒よね。流石にヒントがないと無理よ」


「あるにはありますね。PCの横に【夜見与那】と書かれてますから。それとホワイトボードに書かれた文字もこれを意味してると思いますよ」


  名無しが言うようにPCには赤……血文字で夜見与那の名前が書かれていた。そして、PC室の教壇。教師用のPCと後ろにホワイトボードが。会議室のように自動で文字が入力されるわけではなく、最初から残されていたのだろう。他の教室の黒板も日直等の必要な情報しかなかった。


『暗証番号は在籍番号。パスワードは変更した後、自身で入力。在籍番号は年度+生徒番号』


「夜見与那の入学時の年を調べないと駄目って事よね。これは……刑事さんが調べてくれないと無理かな」


「……図書室にヒントがあるかもしれないんじゃないですかね? 当時の新聞があったり。生徒番号の方が厳しい。『捧げ物』が必要な部屋にそれを記す物があればいいんですが」


「一番の問題なのが、やはりパスワードの方だな。当然変更されている上に、どの文字かも考えないと駄目だ」


『捧げ物』の部屋にあったとしても、それが複数あった場合だ。一階トイレにあった恨みの言葉でさえも可能性はある。色んな場所を調べて解くのであれば、重要な情報が隠されているはずだ。


「仕方ないわね。あの教師の情報を先に調べましょうか。そこに夜見与那のパスワードがあるとは思えないけど」


 俺達は夜見与那のPCは一時置く事にして、点灯していたPCを調べる事にした。


「これは……新聞の切り抜き? あの教師の写真が掲載されてるけど……これも自殺!?」


 あの教師は自宅で首を吊って死んでいたのが発見された。彼は教師ながらも、生徒に猥褻な行為を働き、それを写真に残して脅していたらしい。その情報が警察に流され、学校からは解雇。何処にも受け入れて貰えず自殺した……と書かれている。生徒達の名前は公表されていない。


「これは何時の事なんだろう……本当に自殺? 教師の猥褻行為が鏡二人の死の原因なら、自殺した生徒がいるぐらいの話も書くとは思うんだけど」


 恐竜が教師の事を死んで当然という理由が分かった。すでに亡くなっている事もあるが、生徒相手に何件も猥褻行為を働いたクズだからだ。


「それに……本当に自殺なのか? こんな事する奴が簡単に自殺を選ぶというより、恨みを持った誰かに殺された方が腑に落ちる。鏡二人に関してもそれは同じかもしれない」

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