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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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PC室

「……大丈夫か? キツイなら、そちらに向かうが」


 回復中とはいえ、隠見が負傷したとなれば、二人も合流する事は許してくれるはずだ。


「そこまでしてもらわなくても……喉を少し切って、声も出せなかったけど、徐々に回復してますから。【麻酔薬】で痛みも無くなったし」


 隠見の傷が【回復薬】で回復出来る程で良かった。【麻酔薬】を先に飲めば、動ける事は体験版で経験済み。二つはセットとして所持しておくべきだろう。


「昨日調べた時は何もなかったんですが……罠が仕掛けられてたのか……けど、凶器の残骸は残ってないんです。誰かいたとも思えなくて」


 隠見自身も誰かに襲われたとは思ってない。罠だとしても、負傷させた道具は残ってない……怪奇現象? 罠を仕掛ける事を攻撃とすれば、ミイラが仕掛けるのは無理になる。道順を考えると、化学室を開けたプレイヤーが仕掛けたのなら、翁になるのか? いや……長時間いた暗野という事も否定出来ない。彼が【指】を見つけた事だって考えられる。


「探偵君!! そろそろPC室だけど、あの音が近くなってるかも。急いだ方がいいわ」


 ラビが言う、あの音というのは河相宗が鉄骨の足で廊下を歩く音。それも後方というよりも、前方から。それは相手が元の道筋に戻して、PC室付近の階段を昇ろうと行動しているかもしれない。


「すまない。お互いに詳しい話は後にしよう。俺が伝えたい事はピエロに話してある。最後に殺人鬼は夜見与那の息子であり、鉄骨人間だ」


 そこで隠見との【通話】を切り、PC室へと走り込んだ。河相宗と名前は告げてないが、夜見与那の息子と鉄骨の二つで、隠見なら誰か連想出来るはずだ。


「ふぅ……念のために鍵を掛けておくわよ」


 恐竜の言う通り、『捧げ物』はすでに渡され、PC室は開く事が出来た。ラビは安全のため、もしくは時間稼ぎのためにPC室の鍵を閉めた。


 少しすると鉄骨の引き摺る音と、足音が近付いてくる。鉄骨の腕でドアを破壊するのは簡単かもしれないが、PC室を無視して、通り過ぎていく。


「……探偵さんの考えは正解だったという事ですね」


 河相宗が離れてから時間が経過した事で、名無しが口を開けた。声で戻ってくるのかと警戒したからだ。だが、河相宗は元通りの道に戻ったとして、何処を目的地としているのか。それを知るために追いかけるのは無謀に違いない。


「まぁ……そうね。それよりも刑事さん達に何かあったわけ? 少し慌てた感じだったわよね?」


 俺はラビ達に隠見が怪我した事と化学室が開かれていた事を告げた。


「化学室は【指】が必要だった場所だったわよね。ミイラか翁が開けたのかしら? 二人が【指】を所持した状態かで分かるかもしれないけど、そこで罠を仕掛けたのかも問い詰めた方がいいかも」


 ラビは理由はどうあれ、化学室の『捧げ物』をしたプレイヤーが罠を仕掛けたと怪しんでいるようだ。

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