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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
92/98

登場

「殺されるだけの理由って……彼女は自殺してるんだよね? 苛めを苦にした自殺なら、もう一度手にかけるのは可哀想でしょ」


 鏡二人の飛び降りは自殺だと新聞記事には書かれているが、実際に事実なのか。先程の彼女がドアを開けた態度はオドオトした感じではなく、しっかりとしていた。顔写真からも苛めを受けている感じはない。


「……その自殺が嘘だったら? 恐竜が襲った教師の捨て台詞も、まともな感じはなかった。彼女のドアを開けた時の態度も苛められた側だと、あんな風にはならないと思う」


 俺は名無しとラビに夜見与那と鏡二人の顔写真を見せた。写真だけで判断するのは危険だが、先程の鏡二人の態度と写真は繋がると思う。


「う~ん……まぁ、鏡二人が登場した以上、体育館のアレは夜見与那になるわよね。殺人鬼として『捧げ物』で体が復活したら……って、感じで」


 加害者、被害者のどちらにしても、体育館にある体は夜見与那。彼女の記憶が学校に関連しているなら、脱出するためには復活させないと駄目だろう。その場合、本当に殺人鬼なんだろうか?


「それはどうでしょう? あの体が夜見与那だと否定はしませんが、殺人鬼に関しては難しいところです。恐竜は教師を殺そうとしてましたが、彼女が復活した際、教師や鏡二人を狙うのでは? 私達としても標的がそちらに向いていれば楽になるはず」


 そうなのだ。教師や鏡二人の登場は、夜見与那と関係があり、標的になっていてもおかしくはない。


「もしかしたら、彼女達が『捧げ物』の一つを隠し持ってたりするかもよ。それがPC室の情報かもしれないし。とはいえ、殺そうとは思わないけどさ」


「そこはPC室に行くしかないだろう。この飛び降り事件も何か関係するはずだ」


 俺も名無しの考え同様、夜見与那が殺人鬼の可能性は低いと思っている。あの体が夜見与那なのは否定しないが、河相宗の存在を忘れてはならない。奴が殺人鬼に変貌し、河相与那をこの場所まで連れてきたはずで、彼女に復讐するためなら、殺人鬼にするはずがない。


「そうなるわよね。他に何かないか、さっさと調べてPC室に行きますか。探偵君にとって、事件の真相がサブ【MISSION】なら良いのにね」


 夜見与那の記録。このままだと俺、隠見のサブ【MISSION】は学校脱出のクリア過程に入るかもしれず、そんな簡単な物ではない気がする。暗野が見つけた何かこそが、サブ【MISSION】の鍵なのでは? とふと思えてしまった。


 ピンポンパンポーン……と放送室からなのか、呼び出し音が急に響き渡ってきた。放送室は『捧げ物』で【心臓】が必要な場所だ。恐竜が見つけたしても、放送を鳴らす必要はない。隠見達も【通話】があるのだから、わざわざ放送する事もない。


「ば、化物がいる。夜見の首を持った化物だ!! 助けてくれ」


 恐竜が襲った教師の声。NPCは『捧げ物』なしで放送室に入れるのか? いや、それよりも……


「……恐竜だと思う? それとも殺人鬼が登場したという連絡かも」

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