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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
80/98

GUEST

「実験ね……歌舞伎縁が死んだのは一年以上前? 怪奇事件が多発するより以前の話なんだ」


 メイデンは弁当を食べ終えたのか、コーラ片手にPCを覗き込んできた。


【首狩り族】や【透明人間】【家中神隠し】の噂が出てきたのは早くて半年前ぐらいか? 噂になる前にあったとしても彼の自殺の方が早いか難しいところだろう。


「この実験が【ボーダーライン】なら? それで歌舞伎縁は死んでしまったとか? そこは教授に聞くしかないんだけどさ」


「本当に歌舞伎教授が【ボーダーライン】に関わっているか。サークルメンバーの大半が関係していても、確実とまでは言えないからな。ある程度の範囲で思考を止めておくべきだ」


 歌舞伎教授が怪しいと思うが、外れた場合、その思考の沼から抜け出すのは難しい。何より、歌舞伎教授が関係すると嘘を言った場合、それを簡単に信じてしまうだろう。


「まぁ……怪奇現象を信じるのも半々にしとかないとだし。【ボーダーライン】と関係していても、教授が翁だった場合、何で今更参加? と疑問も増えるしね」


 疑問が一つ消えても、新しい疑問が増えていく。歌舞伎教授=翁だったなら、他のメンバーも以前から関係してるのかを疑わなければならない。


「他のメンバーも疑う事になる。【譲渡】された側は別なのか……隠見は河相宗の事件……もしくは別の事件で。メイデンは……怪奇事件を呼び寄せる体質だからな」


「それなら探屋も一緒なんだけど。けど、喜多河は【譲渡】された側だし、時間も経過してるんだよね。怪奇事件を考えると、【ボーダーライン】は数回行われてるはずだし」


【ボーダーライン】のルールが変更されてなければ、期間は一ヶ月。少なくても六回は開催されていてもおかしくはない。その中でサークルメンバーは選ばれてはいないのか? 前回は生存者、クリア達成者いなかっただけで、以前の結果は分からない。


「【譲渡】された側か……なら、佐賀は【GUEST】になっていてもおかしくないか」


 メイデンが俺に【譲渡】した事で【GUEST】になる権利を得たのなら、佐賀も喜多河に【譲渡】した事で【GUEST】にも成り得る。【GUEST】がメイデン一人とは限らない。


「喜多河と佐賀が私達みたいに協力しようとしてたわけ? あるかもしれないけど、本番が始まる前に死んだから、そこはどうなるんだろう?」


「それは二番目に大切な物が無くなるやつだな」


 喜多河の死に関して、【ボーダーライン】からメッセージは届いていない。それは本番が始まってなかったと思っていたが、消された可能性もあるか。そうでなければ、十一人目のプレイヤーが増えるわけがない。誰かに引き継ぐ情報であれば、知られたくなかったかもしれない。


「それそれ。佐賀は二番目に大事な物が無くなったのが、塩見だったり? それとプレイヤーが死んだ後も続けて見れるとか、もしかしたら、プレイヤーが本番前に死んだ事で、【GUEST】の方に戻されたり」


 それはどうだろうか。何故、塩見は喜多河の家を訪ねたのか? 大家の目撃証言があるが、殺害はしてない気がする。佐賀が喜多河に【譲渡】したならば、塩見にも何かしら連絡はあったのではないか? 


 佐賀も【GUEST】になったなら、二番目に大切な物を意識したはず。それが塩見の場合、喜多河を殺すのは自殺行為になり、止めるはずだ。メイデンみたいに、佐賀が二番目に大切な物を認識していなければ話は別になるが……


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