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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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西宮


「……本当について来るんだな」


 俺とメイデンは喜多河、【ボーダーライン】のプレイヤーだった人物を調べるために、K県Y市に向かった。メイデンには恐竜がログイン状態、もしくは翁が戻っていれば視聴してもらいたかった。監視もあるが、NPCが映り込むかもしれないからだ。


「お金は私が払うんだから問題ないでしょ。電車で行くとは思ってなかったけどさ」


 交通費は必要経費として、メイデンが支払う。電車で移動するのも、事前に署へ連絡すると、喜多河の事件担当の西宮という刑事が車の用意し、案内するとの事だった。


「あっちが案内すると言ってきたんだ。無下に出来ないだろ。そこまで協力的なのも、隠見のお陰かは分からないが……」


「解決の糸口が全然だったり、もしくは解決し終えてるかも。警察は優秀な事になってるから。目撃証言もあったんでしょ」


 警察はその人物を見つけた場合、わざわざ俺達を案内する必要はないはず。その人物自体が全くの無関係……それとも、人間自体ではなかった。死んだはずの幽霊……なんて、メイデンと行動するからと、構えるべきではないか。


「その事件が本当に【ボーダーライン】と関係しているのかを調べるのもあるからな」


「なら、私が役に立つ事もあるかもじゃん。目撃した人物はすでに死んでたとか、ゲームの監視も必要だけど、実際に事件になるのは現実の方なんだから」


 それは一理ある。原因が【ボーダーライン】としても、それが現実に反映されるだけ。現実側の対処も必要だ。だが、プレイヤーの名前を聞き出しても、警察は何か起きてからでないと動かない。まして、ゲームが関係してるなんて余計に。河相宗の事故がまさにそれだ。


「それはあるが……警察も簡単には動けないさ。それにプレイヤー達が本当の名前を言うかも分からない」


 仮面をつけてるのは、正体を知られたくないからだ。それも刑事である隠見が参加し、【ボーダーライン】が危険だと説明しても尚それなのだから。


「待ち合わせの場所に着いたぞ」


 俺とメイデンは待ち合わせの駅に降りた。西宮刑事は駅前で車を用意しているらしく、時間も丁度予定時刻になる。


「あの人じゃないの? 時計と周囲を交互に確認してるみたいだし。互いの顔は知らないんだよね?」


 眼鏡を掛けたスーツ姿の男性がオロオロと周囲を確認している。それ程大きな駅でもなく、待ち合わせで車を置いているのは彼しかいなかった。


「すみません……貴方が西宮刑事で間違いありませんか?」


「あっ!! はい。では、貴方が本部の方が話していた探屋さんですか? お一人だと聞いていたのですが」


 本部というのは隠見ではなく、その上司が話をつけてくれたのか? 隠見もメイデンと行動するとは思ってなかった事だろう。


「私は探屋の助手、相棒だから」


 メイデンは胸を張って、そんな事を言ってる。依頼者と言ったとしても怪しまれるのだから、相手によって言葉を変えている。


「そ、そうなんですね。まぁ……怪しい部署と関係がある方々ですし」


 捜査零課の事を言ってるんだろう。警察全体に知られているわけではなく、西宮も今回の件に関しては深く伝えられていないのかもしれない。


「では、早速喜多河の家に向かいましょう。詳細は車内で話しますから」


 俺は助手席、メイデンは後部座席に座り、西宮は車を発進させた。

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