表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
72/98

無数の可能性

「切り替えたのなら、恐竜以外に誰を選んだんだ? 暗野じゃないのか?」


 暗野も恐竜と同じで一人で行動をしている。それに現実で会った時から警戒しておくべきだと思っていたはず。


「……じゃないんだよ。私が選んだのは翁。先に死ぬと思ったわけじゃなくて、魔法少女……ミミとどちらか悩んだけど、何か危なかしくて」


「いや……メイデンの勘に任せるとも言ったからな。あの年齢で……という違和感があるのは確かだ」


 それは隠見も思っていた事だ。【ボーダーライン】に参加してまでも叶えたい願いがあるのか。


「翁は刑事さんと一緒に行動してたし、【チャット】でのVIPのコメントを見ても、怪しい感じはなかったかな。それも視聴者が一桁だから何とも言えないけどさ。恐竜は三桁もいたし」


【GUEST】は視聴中のプレイヤーの【チャット】にコメントや【スパチャ】を投げる事も可能であり、メイデンはそれを覗く事が出来る。


 VIPがどれだけの数なのか分からないが、俺も視聴者の数は百以上は行っていた。翁の視聴者は少ないとも感じるが、団体行動をしていれば、誰かに偏る事もあるだろう。


 暗野や恐竜は逆に視聴者は多数いるだろう。俺や隠見は体験版の時から注目されていた部分もある。


「含みのある言い方だな。恐竜側のコメントに何かあったのか?」


「まぁ……恐竜が怪しいんじゃなくて、窓を割った理由がコメントに書き込まれてたわけ。それも結構な数だから、本当か嘘なのか分からないけどさ」


「恐竜の行動には意味があった……サブ【MISSION】の一貫か?」


「違うわね。恐竜のサブ【MISSION】は【学校のMAP、内部を全て表示させろ】だから」


【MAP】の内部というのは、『捧げ物』の必要な場所の中に入るのは当然として、体育館も含まれると相当厄介なサブ【MISSION】になるだろう。


「それは今更だが、協力を求めた方が良かったんじゃないか?」


「実はそうでもないみたいなの。恐竜の【チャット】欄のVIP達のコメントには、『誰に攻撃された?』『あれは罠を踏んだわけじゃない『『殺人鬼いない間に戦闘勃発!?』とか、何者かに攻撃されたみたいだから。窓を割ったのも、相手に虚勢をはっただけ」


 恐竜が何者かに攻撃されていた? メイデンはその時の映像を見てないらしいが、翁の方を見ていたのなら、隠見達五人ではない事になるのか? 


 ラビと名無しはどうだ? トイレで別行動した時は確かにあった。名無しは廊下に残り、その直後に恐竜の姿を二階で目撃したわけだが……


 暗野……記者はどうだ? 電話で反対側の校舎、図書室にいると言葉にしていた。あれは嘘だったのか? 


「いや……多数あったとしても、VIPの虚偽かもしれない。最初の恐竜の発言から仲間割れ、敵対心を植え付けるのは簡単そうだからな。どうやって、恐竜を攻撃したのかも分からない。メイデンは恐竜が腕を見つけたのを視聴してたか?」


「えっと……持ってなかったかも」


「可能性が全くゼロはない。俺達もずっと一緒に行動せず、何処かで別行動する時はあった。隠見達もそうかもしれない。恐竜は罠を踏んだかもしれない。VIP達の言葉も憶測に過ぎない」


 ラビや名無しも短時間で攻撃出来る方法なんてない……と言えば嘘になる。あそこは現実ではなく、ゲームの世界だ。


「襲った可能性があるのは別にいるかもしれない。殺人鬼ではなく……NPCだ」


 殺人鬼の登場は明日。VIPの言葉ではないのだから、これは本当だろう。プレイヤーであれば、会議室に集合しなければならない。他は……そこで河相久内が頭に浮かんだ。


 彼はプレイヤーでもなければ、殺人鬼でもない。河相久内は体験版だとしても、【ボーダーライン】の世界にいた。なら、【夜見与那】、【鏡二人】の両方がいてもおかしくないんじゃないか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ