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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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夜見与那

「『夜見与那』が河相久内の妻……」


 体験版での河相久内は化物になった河相宗が妻を連れて行ったと話をしていた。それがこの学校であるなら、河相与那の記憶の中か。


「繋がっているかもしれないが、『鏡二人』は一体何者なのかだな」


 夜見与那が河相与那だとしても、加害者と被害者で話は変わってくる。俺が河相与那に会った印象では加害者側。河相宗の仕打ちを考えてもそうだ。


「【カメラ】で見せてもらった、体育館の胴体がどちらかのだとしたら、加害者側。私は河相与那だと思いますね。殺人鬼が鏡二人という人物の場合、被害者が復讐のために。加害者がもう一度苛めるため……とは思えないですよね?」


【ボーダーライン】が復讐の場を与えた? 殺人鬼は怪奇でもなく、プレイヤーが操作しているのか? 河相与那はすでに現実の方で殺されている。そちらも疑えてしまう。


「学生時代の恨みを今頃になっての復讐か……何処かで再会したのなら、方法は分からないが、ゲームよりも現実側の殺人を疑うが……」


 河相宗の映像は何だったのか? になる。鏡二人が用意したのであれば、彼女は【ボーダーライン】の関係者になる。


「本当に夜見与那が河相与那だった場合ですよ。それを裏付けするためにも、河相与那の過去を調べてみようと思うんです。それによって【ボーダーライン】が起こす現実の死は、怪奇現象ではないかも……って」


 河相久内、与那が死んだのは【ボーダーライン】の中ではないが、関係してると思った方がいい。ゲームの中だけでなく、現実側も調べなければ、見えない事があるはず。


「分かった。俺は……」


 再度、【ボーダーライン】にログインすると言うのを踏み留まった。暗野や恐竜の動向や、他にももう一度ログインしているプレイヤーがいるか等、気になる面は確かにある。殺人鬼がいない間に……


 だが、メイン【MISSION】は開放されておらず、殺人鬼自体に謎がある可能性もある。それが河相宗だった場合は尚更だ。それに俺は『捧げ物』のどれ一つ持っていないのだ。


「十一人目のプレイヤー……亡くなった人物の情報を詳しく教えてくれないか? 俺はそっちを調べてみたいんだが」


「一応、【ボーダーライン】関連という事で、教える事は可能ですけど……何故そこを気にするんです? 殺されたからですか?」


「いや……その人物が河相家と関係するのかと思ってな。俺を体験版で殺したプレイヤーは最初……もしくは、途中からログインしたとしても、少しでも関わり合いがないとおかしいはず。俺だけじゃなく、河相久内を迷わず殺しているんだからな」


「……あれ? 真実さんが体験版で河相邸に入ったのは昨日で、そのプレイヤーはそれ以前に死んでいるから……おかしくないですか? いや……河相久内も死んでたわけだからではない…あれ?」


 プレイヤーが殺人鬼に……河相宗がそうであっても、【ボーダーライン】である程度の結果、Gを残していたからだ。【第2STAGE】の権利も手にしていた。その人物は体験版で死ぬ事はないのだから、現実の方で殺されている。


「それなら……十一人目のプレイヤーではなく、俺達よりも先に選ばれたプレイヤー……現実で殺した事により、権利を奪い取った……」

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