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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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四階

「そうか。【指】五本は刑事側が手に入れた。他にもあれば、開ける時にどの部屋から集まってから決めるらしい。それと恐竜は教室の窓を割り、少し派手な事をしているから」


「なるほどね。部位を手に入れても、勝手に開けないようにか。まぁ……一つしかない部分であれば構わないか?」


 暗野も恐竜が腕を所持しているのを見たのかもしれない。


「それは……恐竜が腕を手に入れてるのを見たという事か? その場合は……後から場所を教えてもらうしかないか。ログイン時は人によっては変わってくるからな」


 暗野の場合はサブ【MISSION】が【十二時間ログイン状態を継続】なのだから、一ヵ所しか使用出来ない場所であれば仕方ないのかもしれない。更にログイン時間もプレイヤーによって違ってくる。


「分かったよ。出来る限りは報告する事にしよう。まぁ……恐竜は見てなかったんだが、所持しているわけか。探偵は今何処にいるわけだ?」


「俺達は東校舎、四階に向かっている。恐竜がいたのは二階だ。体育館は危険だから、行かない方が得策だ」


「なるほど……俺がいるのとは逆側だな。今は図書室にいるんだが、色々と面白い事が分かるぞ」


「それは……どういう意味だ? ・・の記録の事を言ってるのか?」


 それとも、言葉を濁すのは【ボーダーライン】自体の事か? ある少女の苛めの記録の一部なら、こっちも知る事が出来たが……


「どうだろうな? それとは別で手に入れた物もある。そっちが本命かもしれないが……そっちも情報を取らないと。プレイヤー達のとか」


 簡単には情報を渡さない。しかも、プレイヤーの情報を入手は殺人鬼のプレイヤーを警戒している。いや……そんな言葉を使うのはVIPを含めての事か? 現実での情報交換を優先するのかもしれない。


「他に何もないなら切るぞ。今日は長丁場だから、来るなら明日……明後日以降にしてくれ」


 それは俺以外のプレイヤーがログアウトしたとしても、出来る限りの接触は避けたいという事だろう。


「……分かった。もし、明日以降になれば、先にここで連絡をする」


 そう言い残して、俺は暗野との【通話】を切った。四階に着き、ラビと名無しが待っていたのもある。


「記者は何か見つけてた?」


 そこをラビは気にするみたいだ。暗野も所持していれば、俺達だけが体の一部を持っていない事になる。


「体の一部はまだらしいが、何かは見つけたらしい。それが俺の【MISSION】に関係するかは教えてくれなかったが……今は西館の図書室にいるみたいだ」


「図書室ね……そこは『捧げ物』は必要としなかったんだ。何かありそうな感じなのに……何かを見つけたのは図書室なの?」


「違うらしい。確かに図書室は重要な手がかりがありそうな場所だが……嘘をつく理由がないからな」


 嘘を吐くなら、図書室が開放された事も黙っているはずだ。暗野だけが握っている情報があるのだから、他プレイヤーより優位な立場にいるのであれば尚更だ。


「まぁ……私達も後から図書室に行けばいい話だし」


「いえ……もしも、記者が本を抜き取っていれば、私達が気付けるかは分からないでしょう。それが一人で行動する有利な点ですね」


 そうだ。暗野が隠している部分もあるはず。図書室にある本が無くなっていても、俺達が気付く事はないかもしれない。そこを名無しは理解している。


「危険を承知で得られる情報ね……協力関係でも簡単には出さないかも。記者を出す事は私達が選んだ事だし、そこは飲み込むしかないわ」


「そうだな。俺達は今やれる事をやろう。四階にあるのは一年の教室か」


 廊下には一年A~F組が並んでいる。それを一つずつ調べていこう。暗野に関して、彼以外から情報を得られる可能性が一つある。


 メイデンだ。彼女は【GUEST】として、俺以外の二人のプレイヤーの行動を見る事が出来る。その相手を暗野にしていれば、何をしていたのか分かるはずだ。

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