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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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サブミッション

「わしも賛成じゃな。クリア達成の条件も分からんうちに争う必要もないじゃろ。刑事さんが事件の事で参加したのなら、協力するのも当然じゃな」


 翁も協力に賛成している。しかし、見方によっては事件解決が目的であり、達成者になってはいけないとも取れる。


「私もあんな言い方したけど、反対じゃないから。サブ【MISSION】もそれが必要な事もあるみたいだし」


 メイン【MISSION】 は明日からだが、サブ【MISSION】は今日から開始する事も可能。殺人鬼が関係していなければ、いない間に達成しておきたいところだろう。


 そして、ラビは自身のサブ【MISSION】の内容を俺達に見せてきた。ある意味、信用させるための行動だろう。


サブ【MISSIONー1】

三人一組になり、十二時間共にしろ。それはログイン時の合計時間。人数以上が合流するとカウントされない。報酬 5000G

メンバーに配分される。


 1と書かれている以上、達成すると次のサブ【MISSION】 が開始するのだろう。そこにペナルティの有無は書かれていない。タイマーもセットされている。


「三人組……誰かに協力してもらうしかないな。サブだから、やらないというのも手だが」


 ミイラの言い方では自分は無理だと聞こえるのだが、ペナルティが書いてない以上、やる必要はないが……


「G稼ぎ以外にサブ【MISSION】に意味があるとして、ゲームクリア達成するのに必要かもしれないね」


 ピエロの言う通り、可能性がゼロではない以上、プレイヤー達はサブ【MISSION】を達成しておきたいところだろう。


 ラビのサブ【MISSION】を見た後、他のプレイヤー達もそれを確認していく。それは俺や隠見、暗野にとっても同じだ。


 俺のサブ【MISSION】は【学校内で・・の記録を探せ】だ。記憶ではなく、記録。これに関して何の説明もない。学校にあるものでいうならノートか? プレイヤーの記録なのか、この学校の記録か。もしくは、過去の【ボーダーライン】の記録が隠されているのか?


「私はこれだよ。【スパチャ】で10000G集めるの」


 ミミは嬉しいそうに全体に見せて回る。時間を掛ければ達成出来る【MISSION】ではあるが、これはVIP次第というしかない。


「わしはこれじゃ。ラビさんと内容は似ていてな。【五人での行動】らしい。これではわしとラビさんは一緒に行動出来んな」


 翁はラビのサブ【MISSION】が五人である事。十二時間一緒に行動する事だが、ラビと翁が共に行動すれば、ラビの時間はカウントされない事になる。


 それに続き、全員がサブ【MISSION】を見せてくる。俺はそれを頭の中でまとめる。他のプレイヤーは【カメラ】で記録を取る者もいる。


 探偵 【学校内で・・の記録を探せ】

 刑事 【・・を復元せよ】

 ラビ 【十二時間三人で行動しろ】

 翁  【十二時間五人で行動しろ】

 ミミ 【スパチャで10000G集めろ】

 記者 【十二時間ログイン状態を継続】

 名無し【学校の殺人鬼に攻撃を成功させろ】

 ピエロ【学校の怪奇を三つ以上見つけろ】

 ミイラ【学校内でのプレイヤー、殺人鬼への攻撃は禁止】


 俺と隠見だけが内容を伏せられている。・・が共通しているのか、それとも別なのかも学校内を探索する必要があるのだろうが……

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