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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第一章 開始前
38/98

河相宗

「確かに……という事は、河相久内を殺したのは河相宗じゃないって今年ですよね。真実さんでもないって事は……一体誰が? 河相宗と母親の行方は……本番?」


「それもあるかもしれない。VIP達はフラグともコメントしていたからな。それよりも……俺と河相久内を殺したのは、別のプレイヤー。予定外のプレイヤーが登場したとVIP達は驚きのコメントを流していた」


 あれは予想外なのか。それとも本当はシナリオ通りに進んでいるのかは全面的にVIP達を信じる事は出来ないが。


「新しいプレイヤー……私が許可された、二人で体験版をする形でログインしたって事ですか? でも、それだと真実さんを殺す必要はなくないですよね?」


「相手は誰がプレイヤーなのか分かっていなかった可能性。あそこには俺と河相久内がいたからな。『???殺害』のため、全員殺すつもりだった」


「でも、目を潰すとか最悪じゃないですか? 本番でバレなくないからですよね」


「それもあるかもしれないか……同じステージでも【MISSION】が違った可能性もある事に気付いた。それが『もう一人のプレイヤーを殺害』だったかもしれない」


 河相久内を殺したのに、プレイヤーがログアウトしなかったのは別の【MISSION】だったのではないか。それは可能性であり、事実は分からない。


「それに……河相久内がダイイングメッセージを書いていて、それを見せなかったようにしたかったとも思える」


「ダイイングメッセージ? 推理漫画や小説であるやつですよね。真実さんに残すとしたら、犯人なわけで……以蔵?」


 俺は河相久内の前で以蔵の名前を口にした。以蔵が犯人であれば、書くかもしれない。反面、それを否定する言葉かもしれない。


 それともう一つ。【ボーダーライン】が事前に以蔵をプレイヤーとなるのを知っていた場合。VIP達の言葉に少しの嘘があり、以蔵が体験版しているところに、俺の方が乱入者であったのなら……場所が河相邸なのには納得がいく。


「それはゼロじゃないが……話を少し戻すぞ。銃を撃った理由だ。相手を狙ったわけじゃなく、屋敷内に銃痕を残すためだ。【ボーダーライン】で付けた痕が、現実に反映されるか。隠見なら、見に行く事が可能だろ」


 隠見が体験した山を調べるよりも、河相邸に新しく出来た痕があれば気付く事が出来るはずだ。それによって、【ボーダーライン】が現実に影響を与える事に信憑性が増す。


「おおっ!! それなら……」


 隠見はスマホで何処に連絡し始めた。何処にといっても、警察や上司。もう一度調査許可を貰うつもりだろう。


「……そんな事しません!! はい……はい……河相以蔵の可能性があると……真実さん、ネットニュースやSNSを開いてくれませんか」


 隠見は通話内容に激昂した。何か疑われる事をしたのかと、彼女の言った通りにネットニュースやSNSを覗いてみた。


「なるほどな……上司はこれで隠見を疑ったわけか」


 ネットニュースは河相夫婦の事件が報道されていたが、それに速報が追加されていた。それも屋敷の監視カメラの映像。更に河相宗の事故についても触れている。


 隠見は俺に見せるため、映像を持ち出した事を上司は知っている。つまり、情報を流す事が出来る数少ない人間なわけだ。


 その映像が動画として流される。隠見の話では監視カメラには誰も映ってなかったはずが、人の形をした何かが歩いている姿が映し出されている。


 あれはゾンビとでも呼べばいいのか。監視カメラの位置に気付いたように、化物は顔をそちらに向けた。


「……河相宗」


 監視カメラの映像に映った化物と、河相宗の写真が比較され、二人の姿は類似していた。それに加えて、河相宗がすでに事故で死んでいた事で、化物=河相宗だと拍車がかかった状態になった。

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