3章 始まり
前回も前々回も誤字脱字がありまして申し訳ございません。今回もそういったものがございますが温かい目でご覧ください。
僕達は震えながら食堂に入った。さっき、ガイドさんが謎の男と、計画とやらについて話していた。部屋から出てきたガイドさんがこちらに視線を向けられているように見えて、怖気が止まらないのだ。
食堂は広くて、シャンデリアなどもあり、奥の方ではご飯を食べながら見れるアイドルのライブのようなものをやっていた。
「お客様、…黒宮様と、加桃様と赤月様ですね。お席にご案内します。」ウェイターが言った。黒いスーツを着ている。俺達はそのまま席に案内された。その席は和室のようでテーブルの前に座布団が敷いてあった。今、席が空いていないそうで3人とも同じ席だ。
『あの人もグルなのかな』彪流が怯えながら小声で言った。
『分かりません。ただ、このことは黙っていた方がいいでしょう』小声での会話が始まる。
『なんで?』『他の従業員さんがグルの可能性もありますし、下手に大人やクラブの人に言って従業員さんやガイドさんにばれたら大変でしょう?ガイドさんも今、地下にいた人(俺達)を捜していることでしょうし。』と誠。その考えは正しいと思う。
『でも、何もしないとただ聞いただけになっちゃう。』んー…どうすればいいんだ?
「取り合えず、飯食おう。腹減ってたら頭回んねえ」俺が言うと2人とも賛成の声を上げた。
俺はメニューを開いた。どれも豪華でついついよだれがたれそうになる。
数分経って全員メニューを選び終え、注文ボタンを押した。ピーンポーン♪と流れ、女の人がメモ帳を持って駆け付けた。俺達はそれぞれ注文して女の人は厨房に戻った。
5分くらい経つと、男の人が料理を運んできた。メニューより鮮やかでおいしそうだった。彪流はステーキ、誠は羊の肉、俺はパスタが運ばれてきた。いっただっきまーす、と声を上げ料理を口に運んだ。それはもう美味しくて頬が落ちそうだった。
「うんっめー!」彪流が言った。彪流は、目にも止まらぬスピードで料理を食べていた。あんなに早くて味を感じるのだろうか。と思いつつ、料理を食べた。数分経つと、みんな料理を食べ終えた。
「ごちそうさまでしたー!」とそろえて言うと、厨房からさっき料理を運んできてくれた男の人が来て、空の皿をさげて行った。
再び廊下に出て、壁についているデジタル式の時計に視線を移した。時刻は7時20分を回っていて、廊下を歩いていると、温泉から出たと思われる人が時々すれ違い、中にはクラブの人も多くいた。
「まあ、ガイドさんや謎の男についてはまた明日、僕の部屋で話しましょう。」誠は言った。俺と彪流は頷いて、再び廊下を歩き始めた。俺達は恐怖を感じていたが、そこまで深刻には考えていなかったのだ。
その時は、まだ…
個人部屋が並ぶところに来て、俺達の部屋の前に立った。
「もうやることないし、部屋でぐうたらするかあー。」と彪流は言って、俺達は自分の部屋に入った。部屋にはテレビがあったので暇つぶしにはちょうど良く、テレビをつけた。画質は高性能で、テレビの横には、ブルーライトカット眼鏡と書かれている眼鏡があった。俺はベッドに寝転がり面白いチャンネルないかなーと、リモコンでチャンネルを変えていった。6チャンネルに切り替えた時、『バライティー王者』という番組が始まっていた。面白そうなので見てみることにした。
『さあ始まりました!バライティ―王者!』『この番組では、真のお笑い王者を決めるトーナメント形式のバトルになっています!』と、40近そうな男の人と、若い女の人の司会がこの番組について説明していた。
『最初に披露するのは、現代を駆け抜けるこの2人だー!』とナレーターの人が言った。上には【コン王】というコンビ名が書かれていた。`コン王`という名前はコント王者を略して付けたらしい。その二人は意外に面白く、すぐにファンになってしまった。そのまま2人は容易く予選を突破して、優勝輝いてた。2人がステージの上で、大きな金色のトロフィーを受け取ったところで番組は終了して。今から農園のほのぼの日記というアニメが始まるところだった。俺はテレビを消して、そのまま眠りについた。
朝起きて、時計に目をやると8時半くらいだった。
「やっべ。誠との部屋でガイドさんとか謎の男について話すんだった!」と声を上げて急いで着替えて、部屋をとび出した。すると目の前に警察らしき人が通り過ぎた。目で追うと、そこは個人部屋で、周りには大勢の警察官や警備員の人が集まっていた。ドアには、立ち入り禁止と書いてある黄色いテープが貼ってある。
どうしたんだ?と思っていると。
『仲良しクラブのみなさん。今すぐ、ロビーに集合してください!』と天井のスピーカーからガイドさんの声がした。戸惑いながらもロビーに行こうとすると
「剣?どうしたの?ふぁー」と枕を片手に持っていてパジャマ姿の彪流がいた。俺は今のことを彪流に説明した。彪流が着替えるのを待って彪流とロビーに行くと、クラブの人が大勢座っていて、ガイドさんが立っていた。その中に誠もいたので、俺達は誠の隣に座った。
「全員揃いましたね。皆さん落ち着いて聞いてください。昨夜、このホテルの1階で殺人事件
が起こりました。犯人は捕まっていないようなので、今から事情聴取があるそうです。何か物音などを聞いてないか皆さんにもご協力願いたいそうです。」と驚きのことをガイドさんが言った。
『僕が部屋を出る時に見た部屋です。まさか殺人事件が起きるなんて。』と誠が言った。
数分経つとガイドさんが、言った。
「では皆さん1旦部屋に戻って…」
『やあやあ諸君。突然だが君達にはゲームをしてもらうよ。』とスピーカーからガイドさんの話をさえぎっていきなり、あの地下で聞いた謎の声が言った。
ガイドさんを見ると薄っすら笑みを浮かべていた。そわ。背筋が粟立つのを感じた。
「なんですか!この声は!」気の強そうな女の子が言った。髪は1つにまとめて後ろに縛っていた。あの人は確か…。俺はルームキーをもらうときに呼ばれていた名前を思い出す。そうだ!木下朱音だ!
「このホテル、ネットにさらしてやる!」とバスの中でくたびれていた男の子、今井蒼太が言った。やっぱりイケメン。壮太はスマホを取り出し、ネットにつながるアプリを開いた。
「つながってねぇ…。部屋の中では繋がってたのに。」驚いた顔で蒼太が言った。それを聞いてみんなスマホを取り出した。が、みんな驚いた顔をしている。やはり、ネットは繋がっていないようだ。
『私語は後にしてくれ。では、今回のゲームは、生贄ゲームだ。』こっちの都合はお構いなしに謎の男が言った。
『ルール説明をしよう。』「ちょっと待って!?なんで私達がこんなゲームをしないといけないんですか!」朱音が言った。が、無視して説明し始めた。
『①私の話はちゃんと聞くこと。
②1日1回、クラブの中の一人を生贄として殺し、立ち入り禁止の部屋の前に置くこと。
③暴力は禁止。(行おうという意識がなかった場合、無効になる)
④殺すときはカウンターの前に置いてある青酸カリを使う事。
⑤ホテルからの脱走は禁止。
⑥残り5人になったらゲームは終了となる。
⑦午後6時~7時の間に殺し、部屋の前に持ってくること。
⑧みんなの意思が同意してから殺すこと。
⑨ルールを破ったらその日の生贄になる。(⑥を除く)
特別ルール
①このホテルに潜んでいる殺人犯にあったら、殺される。
②ホテルのものを壊したり、利用して人を傷つけてはいけない。
以上だ。』と、淡々と説明していった。
「クソ!なんだよこのゲーム!」壮太が言った。
「ガイドさん。大丈夫だよね?」気の弱そうな女の子、確かー、喜銅美智香だった気がする。髪は首まで伸びていて、俺のタイプの顔つきをしていた。
「!あ…ええ。きっと大丈夫よ」一瞬驚いたようだが、すぐ答えた。この人の秘密を知っていなければ、俺も今はガイドさんに頼っていたかもしれない。
『じゃあスタートするね。あ!生贄を決める時は話し合いで決めてね。ではスタートまで3,2,1GO。』
この後一体どうなってしまうんだろう…。ネタが思いつかないーーー!作者感想(ネタとか言うな)