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お巡りさんの平和な日常

作者: 春野夜風

 私はとある平和な町のお巡りさん。今日もとっても平和なこの町で、ゆっくりゆっくりと時間が流れていく。私はお茶を飲みながら交番の外を眺め、愛すべき市民を見守っています。



 ガン!



 あっ、交通事故だ。運転手の人血まみれだよ…痛そうだなぁ…。


「お巡りさん! 大変だよ! 正面衝突だ!」


 近所の山田さんが大急ぎで私の交番に入ってきました。私は彼に こう言ってあげました。


 私に言う前に救急車を呼んであげないとダメでしょ。

 って。そしたら彼は、


「しまった! 僕としたことが動揺した!」


 私が交番に備え付けの電話を貸してあげると、直ぐ様110番に電話する山田さん。人って本当に動揺してると消防と警察を間違えるのね。私は山田さんの間違いを指定して、電話を一旦切り、119番を押してあげる。彼が ありがとうございますと言ったのを聞いて、椅子に座る。

 山田さんが電話してるのを聞いていると『消防です!』と叫んでいた。山田さん、救急を呼ばないと。消防呼んでも意味ないですよ。動揺している山田さんから受話器を借りて、私が現場の状況などを的確に指示。


 程無くして救急車のサイレンが聞こえてきました。やっぱり、近くに消防署があるのは便利ですね。


 ピーポーピーポ──




 ガン!




 あっ、電柱にぶつかった。しかも山田さんを巻き込んだ。


「だ…誰か救急を…」


 救急はアナタでしょ。

 まあ、放っておくわけにもいかないのでもう一度119番に通報しました。



 ぴーぽーぴーぽー♪



 2回目の救急車も直ぐに到着。

 的確な指示で事故に巻き込まれた人と同僚たちを救急車に乗せていく。


 さて、職質とかテレビ局とかにつかまるのは面倒ですし、見つかる前にパトロールに行きましょう。



 彼女愛用の電動補助付き自転車に跨り、キコキコと漕ぎ出す。



「今日も平和です」







おしまい


彼女の見守る平和な町にあなたも来てみませんか?

評価・感想をいただけると感謝の極みです。

m(_ _)m

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