52 秋田はなまはげ?
ぐふぐふぐふ・・・
「だれだい?あたしのまねをしてる奴は?」
「源爺の寝言だよ。」
「は。松江婆。ここはどこだい?」
「やだねえ。あたしん家だろ。」
「ちょっと何寝ぼけてんですか?ここはバスの中ですよ。」
・・・その声は?
「「町内会長?」」
「昨日町長と間違えられた町内会長ですよ。」
あんれ、まあ。
「ちょいと,もう着いたのかい?」
「ええ。もうじきですよ。」
「おおおおおおお」
なんだなんだ?
「なんまいだぶなんまいだび・・・」
だれだい?
「源爺じゃねえか?」
「皆様。これからトイレ休憩を取ります。」
あれ?あのバスガイドは・・・シンちゃんの彼女?
「何に驚いてんだ?源爺?」
「あああああ」
なんだい。松江婆まで・・・
「あれ・・あれ・・・」
ああ?
「おおおおおおおお」
「なまはげだああああ」
「こっちにおそってくるぞい!!!」
べしっ!!ばしっ!!
「誰題あたしの頭をたたく奴は?」
「あたしの頭もだよ。」
「あたしですよ。」
杉婆。
「「あたし達になんか恨みでもあるのかい?おまえのところになまはげがやってくるぞい」」
「あれは大きななまはげの像ですよ。」
ああん?
なるほど。でっかい像だな。
やれやれ。源爺の奴が騒ぐからこっちまで変になっちまった。
「きよこ婆、松江婆、ご不浄に行ってこなくていいのかい?」
「おお。行くともよ。」
・・・・・
はあ。さっぱりしたあ・・
・・・・・
・・・・・ぐう・・・はっ
バスがちんたら山を登っとる・・・
「ここが寒風山かい?なんか寒そうだのう」
「ほんにのう。」
「雪がある・・・」
「俺の靴じゃ歩けんぞい。」
・・・・・
よろよろ・・・よろよろ・・・ずべっ・・・
へ~~~くしょん・・・転びまくって寒いぞい。
で?
この展望台に登るんかい?
「よかったですね。この展望台は今日で終わりだそうですよ。」
「どういう意味だ?」
「冬期間は閉鎖するんだそうです。今日が今年の最終営業日だそうで。後は春まで閉鎖するんですと。」
ほうほう。それはらっきいというやつだな。」
「おおおおお」
「またかい?」
「なまはげのちっこい奴だね?」
「写真写真!!杉婆。あたしたちを美人に撮っておくれよ。」
「分かってますよ。はいはい。微人・・・」
気のせいかね?字が微妙に違うような・・・?
「気のせい。気のせい。微人に撮れましたよ。」
う・・・
「おい。もう少ししわがないはずだぜ。」
「あたしもだよ。こんなにしわがある訳ねえ。」
・・・・・・
「「おい。すぎ婆」」
「なんであっちに行っちまうんだ?」
「ついにあいつも耳が遠くなったな。」
・・・・・・
「皆様。バスに戻りますよ。」
もうかい?次はどこに行くんだい?
「次はなまはげ体験をしに行きますよ。」
「おおおお。面白そうだのう?」
「おおよ。」
源爺はまさしく生のはげだがのう。
はげは世界を救うんだ。
なんでだ?
光で皆の心を癒やすからさ。
へえ?




