42 山田さんと戸中井さん
♪じんぐるべるぅ~~~じんぐるべるぅ~~~♪
ってなんだよ。やれやれ・・・山田さんとか戸中井さんとか・・・全く・・・このあたしの所を避けて通ってくからねえ・・・娘が小さい頃は楽しかったねえ・・・あの頃は馬鹿亭主も元気だった・・・息子が小さいころ・・
・・・やめよう・・・コンビニ行こう。まだ早いから薬屋は閉まってるだろうし・・・ここはコンビニで,アイツをからかって遊んでやろうっと・・・
♪じんぐるべるぅ~~~じんぐるべるぅ~~~♪ってなんのことなんだい?そういや知らないよ。おまけに,なんでキ○○トさんの誕生日をこんなに馬鹿騒ぎして祝うんだい?あたしゃ生粋の日本人。神教に仏教だ・・何?お説教?そんなんもあるんかい?・・・て誰かと思えば電気屋じゃねえか。おめえんとこの孫は元気けえ?
「きよこさんのおかげで,学校にも元気に通うようになったし,毎日楽しそうなんだ。はい。これ。」
なんだい?押しつけてさっさと行っちゃったぜ。
プレゼントっぽい包みだな。へえ。なかなかいいとこあるじゃねえか。どれどれ・・・がさがさ・・・なんだこれは?
・・・・・
まあ・・・ポケットに突っ込んどこ・・・
とことこ・・・
おや。町内会長。どうしたね?
「きよこさん。いつもありがとう。ほら。これ。」
あれあれ???また押しつけられたぞ。なんだ?プレゼントか?
・・・がさがさ・・・・なんだ?これは?・・・・
・・・・
まあいいや。ポケットに突っ込んどこ・・・
・・・とことこ・・・
おや。源爺。また電柱の影かい?
「いつもありがとな・・・」
おいおい・・・源爺もか?なんだ?がさがさ・・・でっかいなあ。この入れ物が手提げになってるから,これに入れとこ。ついでにさっきの2つも入れてっと・・・
・・・とことこ・・・
はいごめんよ・・・
「ゴメンで済めば,警察はいらないですう・・・お帰りくださあい。ここでコンビニ強盗しても良い事ありませんよぉ・・・」
何言ってるんだ?
ほれ。これくれ。
「あ・・・きよこば・・・きよこおばあさん。預かり物です。これをどうぞ・・・」
は?おまえもか?まあ・・先に勘定してからにしてくれや。
「まいどありぃ・・・ふう・・・5円玉が終わったら10円玉かア・・・」
「何か言ったか?」
「いえいえ・・・486円ですので・・・おつりは・・・4円です。今日は飲んでもよえんか・・・」
何をぶつぶつ言ってるんだ。
「あ・・伝言も預かってます。」
なんだ?
「『集会場へ急いできてくれ』確かに伝えましたからね。」
なんなんだ?
この包みも大きいな・・・
・・・とことことこ・・・・
またこれは沢山の靴だねえ・・・
「おお・・・きよこさん。早く早く。」
なんだ?会長。さっき会った時言えば良かったのによ。
「それじゃ面白くないでしょう?」
は?いや。全然かまわんがな。
「早くそれ着て。しんちゃんも待ってるから。」
は?
「きよこおばあさん。お久しぶりです。」
おまえのその格好は?
「いいから早く。」
「それ着て。それも着て。これ付けて・・・うまくつかない?じゃあ僕が・・・失礼。っとできた。で,これかぶって。」
・・・・・
「会長。仕度できましたよ。」
「おなかがたりないなあ。おい。詰め物は?」
おや。杉婆。
「ちょいと失礼。バスタオルを巻くからね。」
・・・やっぱ・・これは・・
「低めの声でお願いしますよ。」
「ほっほっほ~~~って言う笑い声もよろしく。」
やれやれ・・・あたしは戸中井さんのしんちゃんと一緒に山田さんの格好をしてお楽しみ会に出ることになった・・・ふう・・・知らんがな・・・
このあたしを使って遊んでるね。
遊ばれてるんですか?僕たち。
そうとしか思えねえだろう?
はあ・・・
そういやバスガイドのお姉ちゃんはどうした?
師走は忙しいからってまたバス会社に戻りました。
やめたんじゃなかったんか?
いや。長期休暇だったそうです。
おやおや・・・




