37さて・・・・
あああ。いつの間にか11月になっちまったい。
どれ。出かけるか・・・
おや。源爺,何してんだい?
「杉婆が来てねえか?」
いや。これから行くとこだが,用があるなら一緒に行くか?
「いやいやいやいや・・・・・・・」
あれあれ・・・逃げてったぜ。なんだあ・・・?
・・・・あ。この前,杉婆を警察に売ったって言ってたな。ははあん。復讐されるのを恐れて逃げ回ってると見た。
ゴメンよ。おや。杉婆。娑婆の空気はどうだい?
「あんたまで嫌み言うんかい?」
いや。嫌みなんかじゃネエ。ほんとにどうか知りてえだけさ・・
「ふう・・・あんたはそう言う奴だったっけ・・・松江婆なら奥にいるよ。ところで源爺を見なかったかい?」
おお。みたぜ。
「どこだ?」
ついさっき、この先の電信柱の所に・・・
おやおや・・・最後まで来かねえで飛び出して行ったぜ。
松江婆はいるかあい?
「おお・・・きよこばば。あたしゃ腰が痛くてのう・・・」
そりゃ。はろうぃんの馬鹿騒ぎのせいじゃろうて。
「あああ・・・源爺の奴,あたし達を振り落としやがったんだよ。
ひひ~~~ん,とか言いやがって。」
頼子はどうしたね?
「頼子に上に落ちたから,そこまで酷く打ち身は無かったんだがね。」
頼子は?
「入院してる。」
はあ???
見舞いに行かねばのう。
「今日二人でちょっくら行くべ。」
いいねえ。だども,この家、留守になっちまわねえか?
「鍵かけていくさ。ちょいと仕度してくるわい。」
じゃああたしも見舞いの準備しに戻るわな。1時間くらいしたらまた来るでよ。
「おお。待ってるさ。」
とことこ・・・こんびにこんびに・・・・見舞いの品を買いにいくさ。
おやあ・・・まだはろうぃんのがあるね。なになに?半額?こりゃあいいや。
こいつを買ってっと・・・ほい。たか。勘定を頼むよ。
「はいはい。5円ですね。5・・10・・15・・20・・」
「毎度ありがとうございました。もうこないでください。」
たか,晃に金返せよ。
「・・・・・」
松江婆。もどったぞい。仕度は出来たかい?
「あらあら。きよこばあさん。松江婆とお見舞いですってな?」
なんだ。杉婆戻ってきたのかい?一緒に行くかい?
「もちろんですよ。」・・・こんなに面白そうなこと見逃せませんよ・・・
何か言ったかい?
「きのせいですよぉ・・・お義母さん。きよこばあさんが来ましたよ。行きましょう。」
また明日・・・




