17 いえいえ滅相もありません
・・・とことこ・・・
おや。あそこにいるのは猫山?
やあ、猫山、あたしの話をよく書くらしいじゃねえか。
あたしの話がそれだけ魅力的って奴かい?
・・・
なに?ほとんど誰も読んでくれてないって?おきにいりにもしてくれねえって?
・・
そんな馬鹿な!!!あたしみたいな魅力的なババアは,そんじょそこらにいねえはずだがねえ。宣伝が足りねえんじゃねえかい?
ほ~おまえがしろとな?よ~し。
「そこのあんた!!!今読んでいるあんただよ!!!
もっと周りの友だちにあたしのこと宣伝しとくれよ!!!
作者はほんとにふがいない上に,甲斐性なしだからね!!!
あんた達だけが頼みの綱だよ!!!」
ふうふう・・・
まだちょいと体力が戻ってねえのに、大きな声を出したら疲れちまったよ。
・・・
いやあ・・・熱中症なんてえ病、初めて知ったぜ。
入院して点滴までしちまった。おまけに松江婆の家にしばらく出入り禁止のおまけ付きだよ。
よしこの奴,さっさと押したおさねえから・・・ぶつぶつ・・・
さて。松江婆のとこに行けねえなら、パトロールとコンビニだけにしとくか・・・
・・・・
おや。あそこにいるのは・・・
はいよ。源爺。元気かね?
熱中症とやらにかかってねえから,元気だって?
・・・そりゃあたしに対するいやみかい?
いやみってなんですかいの?だと?
都合により、ただいま耄碌中ですってあんたあたしを馬鹿にしてるんかい?
ぷんぷん・・・・・
コンビニに行ってやろう・・・
「普通の婆さん・・・もう熱中症は良いんですか?」
「おお・・そう言えば,あんたとよしこが助けてくれたんだってね。
ありがとうよ。」
・・・・なに?助けなければ良かったって言ったか?
「いえいえ滅相もありません・・・」
まあいいや。ほら会計・・・
「これは普通の婆さん・・・これは普通の婆さん・・・」
なんだいそのおまじないは?
自分探しの旅にもう一度行きたくなったって?
今度はよしこを連れて行きな。
「のぞきはかんべん・・・のぞきはかんべん・・・」
何を唱えてるんだ?
おお・・・よしこ
おまえもこの前はありがとうよ。
「しぶといばばあ・・・」
何か言ったか?
「いえいえ滅相もありません・・・」
いえいえ滅相もありませんって何回言ったんだ。あいつら・・・
二人で自分探しの旅に出かけるんなら,若い男女に間違いがあっては何ねえから,一緒に行ってやらねばのう・・・
なに?
「いえいえ滅相もありません・・・」って?
ねむくて頭が回らない
何言ってんんか自分で分からないって
メガネがなくて何にも見えないし・・・・
きよこババアしっかりしろ
は?なんか言ったか?
おめえが言ってたわ
ほー




