表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】Re:LIGHT  作者: アレテマス
第二幕
80/150

35.5話【双葉】


ずっと、嘘をついて生きてきた。



誰にも【本当の姿】を見せずに。



みんなが求めてるのは【パーフェクトモデル】だから。



それは、誰よりも完璧で、誰よりも美しく、誰よりも輝く、正に頂点の称号。



【嘘】しかない私には、とても勿体無い言葉。



その期待が、応援が、私が欲する【愛】の渇きを潤してくれる。



【パーフェクトモデル】の私を愛してくれるファンのみんなが、すっごく好きだった。



でも、私から【パーフェクトモデル】が無くなったら…きっとみんなは私の事を忘れて愛してもくれなくなるのも、分かっていた。



だって、頂点にいるから注目されるだけで、頂点でない私なんて不要だから。



だから私は常に笑顔で嫌われないように演じたし、弱い人には手を差し出した。



善人を振る舞えば、この地位を守れると思ったから。



どんなにセクハラされても


アンチコメントに粘着されても


所属先で陰口を言われようと



みんなが愛してくれるから演じる事が出来た。



だけど、私の大切な人が死にかけたあの時に、私の事しか言わない人達を見て思った。



【パーフェクトモデル】は呪いなんだって。



私が欲する愛への執着心と、ファンが求める完璧への期待によって生み出された呪い。



きっと、あの時も【パーフェクトモデル】を演じておけば、いつも通りに愛の渇きは満たされていたんだろう。



でも、私には出来なかった。私の恩人を誰一人心配しないファンの姿が、ハッキリと【偽りの愛】だと心に植え付けられたから。



全てが嫌になって、誰も信じれなくなって、心が曇っていくのが伝わって……私は【パーフェクトモデル】を辞めた。



今まで縋り付いていた偶像の呪いが消えて、私に残されたのは孤独。



でも、それで良かった。私みたいな【嘘】まみれの人間が、【本当の愛】を知ろうとした罰なんだって思ったから。



そう言い聞かせていたけれど……やっぱり【偽りの愛】であろうと、愛されなくなったのはとても虚しくて悲しかった。自業自得なのにね。



もう、私は誰にも必要とされる事はない。心から光が消えた様に、私も何処かへ消えよう。そう思っていた。





…だけど、そんな時に、あの人はまた私の前に現れた。



あの寒い雪の降る夜の日を思い出させるかのように…貴方はいつも救世主のように私の前に現れてくれる。



大事にしてくれる貴方にさえも【嘘】をついていたのに、私から勝手に引き離したのに、その黒い目から絶対に諦めない【信念】を感じた。



私の【嘘】を、貴方の【誠実】が打ち消す。



私の我儘を全て受け入れる貴方は言う。




貴方の愛を、俺にください


そして、俺の愛を受け取ってください




私が【パーフェクトモデル】じゃなくても



貴方は私を真っ直ぐと愛してくれた。



私のような【嘘】で生きてきた人間が



愛されてもいいの?



貴方の【本当の愛】を



私が受け取ってもいいの?




まだ、貴方の想いに返せないかもしれないけど



いつか絶対にこの想いを貴方に伝えるから



その時が来るまで



貴方の隣に



ずっといてもいいかな





…ありがとう



私を愛してくれて



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ