表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】Re:LIGHT  作者: アレテマス
第二幕
68/150

29.5話【憧れた男子会】


 PP⭐︎STARのライブも終えて黒木達は近くの居酒屋で打ち上げをしていた。小嶋が豪快にビールジョッキをグッと握り一気飲みをする。


小嶋

「…くぅ〜!!ライブ後のビールうんめぇ〜!!店員さん!おかわりください!」


高田

「すげぇ…」


「フン、何故そんな苦汁を豪快に飲めるのか理解が出来んな…コーラ、コーラこそが人類にとって叡智の雫だと思わんかねマコマコ」


黒木

「コーラ、美味いですよね。俺もお酒よりコーラの方が好きです」


小嶋

「そう言えばコーラが好きな人は、お酒があまり飲めない人が多いらしいですよ?タッちゃんもマコマコさんも、そういう事じゃないんですか?」


黒木

「そうなんですか?…小嶋さん、詳しいんですね」


小嶋

「これでも普段は記者をやってるので!情報収集は得意なんですよ!」


そう言って小嶋はドヤる。


高田

「へぇー記者かぁ。じゃあさ、他に聞いてもいい?」


小嶋

「どうぞどうぞ!何でも聞いてくださいよ!」


高田

「双葉ちゃんの事なんだけど…」


高田の言葉に黒木はピクッと反応する。


小嶋

「ハイ出ましたー双葉ちゃん。どうせアレでしょ?プライベートはどんなのとか、芸能界の裏側でどんな人なのとか?残念ですが、それらは僕ら記者も分からない事だらけで…」


高田

「いや…まぁ、そんな感じになるんだろうけど、双葉ちゃんが退職した後何処にいるか知ってない?」


彼の質問に小嶋は二杯目のビールジョッキをまたまた一気に飲み干して腕を組み答える。


小嶋

「そんなの僕達も知りたいですよ!双葉さんが姿を消してからは本当に情報は一切入ってこないんで!」


高田

「そうか…」


小嶋

(まぁ何処に住んでるかは知ってるけど…勝手に教えたら先輩にキレられそうだし止めとこ)


高田は相席に座る黒木の方へと指を指す。


高田

「いやこの際だから教えておこうと思うんだけど、コイツは双葉ちゃんの友人でさ。双葉ちゃんが居なくなってからずっと行方を探してるんだわ」


小嶋

「はえー、友人だったんですか!それは知ら…エェーッ!?」


「それは本当か、マコマコよ」


黒木

「えっ?…はい。でも、その思いも一方的だったかもしれませんが」


「…?どういう事だ?」


高田

「あー…それは俺から説明するよ」


黒木が直接話す事でまた落ち込むかもしれない。そう気遣った高田は、彼の代わりに双葉との出逢いから別れまでの経緯を説明する。




 …話を終えると橘は親身に話を聞いてくれていたようで、黒木の方を心配そうに見つめた。


「ふむ…そんな事があったのか。まさか君が双葉殿と友達だったのは意外だったが…君達の関係はとても美しいものだな。だが、そんな彼女を失ってしまったマコマコもさぞ辛い気持ちなのだろう…」


黒木

「はい…」


「友の辛い思いに某の心も痛む。此方でもつぶグラの我が同志達の力を借りて、双葉殿の情報を集めてみるとしよう。何か分かれば直ぐに連絡するから安心したまえ」


黒木

「橘さん…ありがとうございます」


高田

「タッちゃんはマジでそういう所普通に言えるのカッコいいよな〜。あの時PPファンがタッちゃんの言葉に潔く乗ってくれたのが理解できるわ」


「マコマコは共に戦場を駆け抜けた戦友よ。マコマコの熱意が某にも届いたから協力するのだ。勘違いするでない」


高田

「普通にいい奴〜」


小嶋

「……」


「むっ?どうしたナットウ」


小嶋は空になったグラスジョッキをギュッと握り、フルフルと俯いて震えている。


 顔を上げたと思ったら、涙をダバーッと流し、鼻水もダラダラと垂らして顔面が崩壊するほどに泣いていた。


小嶋

「なんで良い話なんだよぉ〜!!マコマコざんの力になりでぇよぉ〜!!」


高田

「うわっ!?顔!!顔やばい事になってるって!!」


黒木

「か、顔を拭いてください小嶋さん…」


黒木の差し出したお絞りを受け取り顔を拭きまくる。息を整え落ち着くも、まだ涙をボロボロと流していた。


小嶋

「ウググ…双葉ざんの友人がこんなところに居たことも驚きでずが…!マコマコさんと双葉さんからしか得られないものがありまずよ…っ!!店員さん!!おかわり!!」


黒木

「あ、あはは…ありがとうございます…?」


高田

「まだ飲むんかい」


小嶋

「僕もガチのマジで協力出来ることは何でも手伝いますから!どんどん頼ってくださいね!!ウォー!!」


新しいビールジョッキを受け取ると、小嶋はジョッキを掲げて立ち上がる。


小嶋

「僕らは今日から【マコマコ応援隊】です!!素晴らしい今日にカンパーイ!!」


「むっ、ならば結成の記念として集合写真でも撮っておこうか。はい、チーズ」


高田

「いや急すぎやしませんか?!」


黒木

「…ハハッ」


こうして黒木には高田以外にも支えてくれる新たな友人が誕生した。とても愉快な人達であるが、優しい心を持つ彼等に黒木は嬉しくなり、この場が楽しく思えたのであった。


小嶋

「…一応確認してみよっ」


小嶋はコッソリとスマホで斎藤にメッセージで連絡を入れる。



<【お疲れちゃーす⭐︎貴方の大好きで可愛い後輩でーす♡突然なんですけど、双葉さんの住んでるマンションって他の人に教えてもいーですか!?返信待ってまーす!既読無視しないでくださいネッ⭐︎】21:41


          【ダメに決まってんだろ】> 21:41



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ