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Re:LIGHT  作者: アレテマス
第一幕
19/143

特別回【新年】


…12月31日 PM23:02



 高田が住むマンションに黒木は呼ばれて、男二人で暖房の効いた部屋で鍋料理を楽しんでいた。



高田

「おい…やべえぞ黒木…今年が終わるのも、残り1時間もねえぞ」


黒木

「そうだな」


高田

「いやリアクションが薄いんじゃ…そういやぁ、新年の抱負はもう決まったか?」


黒木

「…?あぁ、抱負か…そう言えば決めてなかったな」


高田

「おいおいおいおい。マジかよ黒木。どんだけお前は無関心なんだよ。せめて正月らしくそれぐらいは決めろよ」


黒木

「一人で暮らしていると話す人もいないし…」


高田

「バッカお前…俺がついてるだろ?」


彼はウインクをキメる。それを見た黒木は嬉しそうに微笑む。


黒木

「そうだな。今は高田がいる」


高田

「…そこは気持ちわりーとか何言ってんだよって突っ込むところだよ黒木君?」


黒木

「あっ、そうだったんだ。…高田はもう決めてるのか?」


高田

「勿論よ!俺は双葉ちゃんの推しを貫く事を誓います!!」


黒木

「…それ、抱負なのか?」


高田

「ばっきゃろーい!!抱負ってのは決意表明と変わらんわい!で、お前はどうすんの?」


黒木

「それが良いなら…俺も双葉さんの応援をしていく事を誓い…ます?」


高田

「わかってるじゃねえか黒木。そんな優秀な君には、年越しそばを用意してあげよう」


黒木

「ハハ…ありがとう。高田が作る料理はどれも美味いよ」


高田

「おま…よ、よせやいっ」


純粋な彼に照れながら高田は準備をしていくのだった。


…………


同日 PM23:35


聡の住む豪邸に双葉と細田は招待され、居間で寛いでいた。聡は魅惑のステップで人数分の年越しそばを運んでくる。


「お待たせ…双葉ちゃん、明美ちゃん。ファンタスティック流、年越しそばを食べられる貴方達は最高に運が良いわ。おめでとう」


細田

「どう見ても普通の年越し蕎麦なんだけど…」


双葉

「つぶグラ載せちゃおー」


双葉は何度も角度を変えてスマホで撮り続ける。


「ノンノン…わかってないわねぇ明美ちゃん。ここからがファンタスティックなのよ。…ミュージック!スタート!!」


聡は立ち上がりポーズを決める。


 部屋は暗くなり、天井からミラーボールが降りてくると七色に輝き出す。聡は何処からかフサフサの扇子を両手に取り出すと、突如流れ出すEDMに合わせて華麗な乱舞を披露する。


「フォー!!今宵はノリノリオールナイト!!さぁ、アティシのファンタスティックな舞いを見ながら食べて!!普通の年越し蕎麦もファンタスティックな味に変わるから!!さぁさぁ!!」


細田

「…お願い。普通に食べさせて」


双葉

「アハハハハ!!聡ちゃんやばー!!」


細田にはウケが悪かったが、双葉は腹を抱え泣く程に笑っていた。


………


其々の年末を迎える中、黒木と双葉はふと思う。


黒木

(双葉さんは…)


双葉

(黒木さんは…)


黒木・双葉

(今どんな風に過ごしてるのかな)


それぞれ離れていても相手を思い、0時を迎えて新年の幕ら開けるのであった。



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