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【完結】Re:LIGHT  作者: アレテマス
Re:LIGHT mini
120/150

10話【また明日】


12月31日 PM23:00 PEACEFUL RETREAT


キリコ

「…さて、閉店準備でもしますか」


…ガチャ


川崎

「キリコさん!!こんばんは!!!」


キリコ

「やぁやぁ川崎君、待ってたよー。いつも通りの元気で大きな声で大変よろしくて……とりあえずカウンターに座りな?」


川崎

「はい!!失礼します!!」


キリコ

「何か食べる?今勤務を交代したばかりで、何も食べてないんじゃない?簡潔ので良いならすぐ作るよ。食べたいのある?」


川崎

「俺はキリコさんの作る料理なら何でも食べたいです!!」


キリコ

「…はぁ〜、また君はそうやって…そうだ。時間も時間だし、年越し蕎麦でも用意してあげるよ。まぁ…コーヒーには合わないだろうけど」


川崎

「…あっ!キリコさん!!」


キリコ

「どしたのさ」


川崎

「聡さんが言ってた通りだ!!体が少し揺れてますね!!今!!嬉しいんですか!?」


キリコ

「…ハァ〜。やっぱあの時にナルシストバカを仕留めれば良かったな。これ、暫くイジられる奴じゃん」


川崎

「俺はそんなキリコさんが可愛くて眼福です!!!」


キリコ

「君ねぇ…」


……


川崎

「年越しそば!!美味しかったです!!」


キリコ

「はいはい。締めの一杯用意したよ」


川崎

「ありがとうございます!!丁度コーヒーが飲みたかったので助かります!!……おや?このコーヒー…とても香りがいい様な…?それに酸味もフルーティーな気がします」


キリコ

「お、気付いたんだね。これはね、ケニア産の豆を使ってるんだ。一杯千円以上もする高級な品物さ」


川崎

「千円以上?!そ、そんなコーヒーを頂いていいのですか!?」


キリコ

「だって後数十分で年を越すって言うのに、何も特別感ないのつまんなくね?だったらさ、こうして川崎君との年を越す時ぐらいは、特別な一杯の方がいいでしょ?」


川崎

「!キリコさん……このコーヒー、じっくりと味わっていただきます!!」


キリコ

「そんな固くならなくていいって」


キリコ

「…しっかし、あの二人もあんな事が起きなかったら、今頃こうして過ごせたんだろうねぇ…」


川崎

「…?何か言いましたかキリコさん?」


キリコ

「あーいや、何でもないよ。……双葉は成長したんだ。あの子ならきっと、彼がいなくとも……」


星々が煌めく夜の街にて、特別な時間を過ごす二人。


そしてそれは、心に光を宿す者達への、新たな朝へと繋がるのである。


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