7話【ワイルド】
PM19:50 聡の屋敷 居間
【前回のあらすじ】
モテる男はワイルドな男だと知った黒木は、双葉にワイルドになるべきかを聞いた。絶対に面白いことになると確信した双葉は
「えー?私、ワイルドな黒木さん見てみたいなー?」
と、ニッコニコで返すのであった…
双葉
「というわけで!今からワイルドな黒木さんになってもらいまーす!」
細田
「また変な企画ね…」
双葉
「変じゃないよ?黒木さんは私の為にワイルドになるって決めたんだから。そうでしょ?」
黒木
「いや…別になるというわけじゃ…」
双葉
「じゃ、早速黒木さんが思うワイルドをお披露目してくださーい♫」
細田
「かなりの無茶振りね…無理に付き合わなくていいのよ?黒木さん」
黒木
「いえ、大丈夫です。この時の為に、高田とジュリちゃんから教えていただきました」
細田
「真面目ね…って、それ教えてもらうものなの?」
黒木
「では…いきます。双葉さん」
双葉
「…?」
黒木
「…クロちゃん、この間コーラを買って直ぐにフタを開けてやったぜぇ〜」
双葉
「ファアアアーーーーッ!!!!」
黒木
「…あれ?何か思ってたのと違う反応だな…」
細田
「…黒木さん」
黒木
「はい」
細田
「…それ、誰から教えられたの?」
黒木
「高田です」
細田
「……それは騙されてるわよ。なんていうか…ワイルドだけど、ワイルドじゃないっていうか…」
黒木
「え、そうなんですか…?」
双葉
「ヒーッ…!ヒィーッ…!!お、お腹…!お腹が痛い……!!や、やばい黒木さん!それ!!めっちゃ面白い…ッ!!アハハハハハ!!」
黒木
「だ、大丈夫ですか双葉さん…?滅茶苦茶ツボってるじゃないですか…」
双葉
「だ、大…!大丈夫…ッ!!…そ、それで?ジュ、ジュリちゃんからはどんな風に教えてもらったの…?」
黒木
「はい。ではジュリちゃんの方も…双葉さ……いや、双葉」
黒木
「お前は俺のもの。誰にも渡さないからな」
双葉
「………」
双葉
「ブフォオ!!!」
黒木
「え…これも違いますか?」
細田
「いや…その…俺様系なのは分かるけど…双葉はそれもツボというか…」
黒木
「これは悪くないと思ったのですが……なら他の……」
双葉
「ま、待って……待って、黒木さん……!こ、このままじゃ私……!笑い死ぬ…!!ヒィー…!!」
黒木
「…なんだか物凄く違う反応な気がしますが、双葉さんが楽しそうならそれで良さそうですね」
細田
「貴方はそれで良いのね……」