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【完結】Re:LIGHT  作者: アレテマス
Re:LIGHT mini
116/150

6話【今更】


PM11:32 カレー専門店【ゴリラカレー】


高田

「なぁ黒木。俺、すげー事に気づいちゃったんだけどよ」


黒木

「すげー事?」


高田

「そう。黒木が双葉ちゃんといちゃついてたり、ジュリちゃんがリコリスでバイトしてたから、完全に感覚が麻痺ってたんだけど」


高田

「…俺達、この一年間でめっちゃ有名モデル達と対面してるくね?」


黒木

「…言われてみれば、確かに」


高田

「この間の撮影会の時なんかTOP4にも会えたわけだし、マジでやべーよな。つーか、Sunnaの事務所にも入室出来たのも普通に考えてエグいっていうか…なんなら黒木なんてスキャンダルのネタになったし」


黒木

「…一年前の自分に言っても、信じてくれない濃さだな」


高田

「それな。まさかあの時のランウェイチケット一枚から、ここまで広がるなんて俺も予想してなかったわ。俺と黒木の再会は、ガチで(えん)だったわけか。…で、どうなのよ?」


黒木

「どうなのって?」


高田

「バカ。これだけ日本中が注目しているモデル達と知り合いになった今も、双葉ちゃんを最も推してるのか?」


黒木

「うん。俺は双葉さんと何時迄も一緒にいたい。だから色んな人と出逢っても、この気持ちが変わることなんてないよ」


高田

「カァーッ!!甘いねぇー!!黒木の良い所めっちゃ出てる〜!!」


黒木

「は、ハハ…逆に高田もこの一年で多くのモデルの人達と知り合えた訳だけど…その気持ちはどうなんだ?」


高田

「俺?俺はなぁ…これでも尊死を何度もしている」


黒木

「尊死」


高田

「あぁ。…正直、あのスタジオを見学出来た日、何があったか殆ど覚えてねえんだわ。目の前に輝くモデルさん達が現れたと思ったら…気がつくと家にいた。何言ってるかわからねーと思うが、俺も何をされたかわからなかった。恐ろしい尊さを感じた訳よ」


黒木

「それが、尊死」


高田

「そう、これが尊死だ」


黒木

「……なるほど」


高田

「…うん、そう……そうなのよ……」


黒木

「……」


高田

「……」


黒木

「……カレー、遅いな」


高田

「おぉい黒木ィ!?俺がメッチャ滑ったみたいな空気出すのやめろぉ!?…とにかく!俺もこの一年沢山の有名人と会えて幸せだって事よ!」


黒木

「高田もそう思ってくれてるのは、俺も親友として嬉しいな」


高田

「よ、よせやいっ…まぁ、お前も双葉ちゃんと出逢って色々と変わってきたけど、俺と親友を続けてくれてるのはマジ嬉しいよ。…改めて言っておくわ。双葉ちゃんと再会できて本当に良かったな、黒木」


黒木

「…ありがとう、高田」


店員

「お待たせしました。ゴリマッチョカレー二人前です」


高田

「おっ、きたきた。よーし、さっさと飯食って、午後からは適当にブラブラしよーぜ。俺はただの一般人。休日の過ごし方もこれぐらいで良いのよ」


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