4話【デートプラン】
PM12:12 Sunna 食堂
一馬
「ジュリちゃん。デートに行きまショウ」
ジュリ
「…ハ?」
二奈
「ヒュー♫にーにやるねぇ〜!」
ジュリ
「待て待て。…言うタイミングおかしくない?ランチ食べてる最中に、何の前触れもなく言うもんじゃないでしょ」
一馬
「おや?また僕はタイミングを間違えましタカ?」
二奈
「ちげーねー!空気読めてねー!でもそれがにーにだから許してちょ!チェケラー!」
ジュリ
「ちょっとアンタは黙ってろ。…つーか、デートって何よ。私も一馬さんも、別に付き合ってるわけじゃないじゃん」
一馬
「でもあの時の告白を、否定はしませんでしたヨネ?」
ジュリ
「うぐ…そ、それは…まぁ……そうだけど……」
二奈
「めっちゃ小声で草。…イダッ!!」
ジュリ
「…で、何で急にデートなんか提案したわけ?」
一馬
「イエ…僕達、カップルなのに、忙しい日々でデートをまだ行ってなかったノデ…今回のスタコレが終わったら、少しだけスケジュールを空けて、デート集中デーを作りまショウ」
ジュリ
「デート集中デーって……それに正式にカップルなんだ……まぁ、いいけどさ」
二奈
「おっ?ジュリっぺもノリノリだねぇ〜!…イダイ!!」
ジュリ
「…で、何処にデートするかぐらいは決めてるの?あぁ、先に言っておくけど遊園地は当分行かないよ。この間、お熱い二人に付き合わされてこっちもお腹一杯なんで」
一馬
「勿論デス。Ryu-Oが所有するプライベートリゾートで過ごすのはどうでショウ?」
ジュリ
「プライベート…リゾート…??」
一馬
「朝から海水浴を堪能して…あっ、ご安心くだサイ。Ryu-Oが所有するプライベートリゾートは南の島ですので、この時期でも気持ちよく泳げマス。専門のシェフを雇っていますので、夜はフルコースを堪能しながら……」
ジュリ
「ストップ」
一馬
「…オヤ?どうしましタカ?」
ジュリ
「そんな金持ちの様な過ごし方、私にはかなり重いって。絶対落ち着かないから」
一馬
「……ソウデスカ」
ジュリ
「…まー、私もよく分かんないけどさ?デートってお互いに居心地が良い場所で過ごすものなんじゃない?そんな畏まらなくても、気楽にやれる場所でいいんだよ」
二奈
「ジュリっぺはどんな所がいいの?」
ジュリ
「だから気楽にやれる場所だって。…まずはさ、目的もなく、街をぶらつくぐらいでいいんじゃない?街で歩いてたら色々見たい店もあるだろうし、それぐらいのノリで良いと思うけどな」
一馬
「ナルホド…」
二奈
「流石ジュリっぺ!にーによりもしっかりしてるぅ〜♫」
ジュリ
「うっせ。…お互いの事もよくわかってないんだし?まずはそれぐらいからでどう?一馬さん」
一馬
「勿論デス。…では、次に居心地の良い店を探すプランを考え…」
ジュリ
「話聞いてた?」
二奈
「バカ兄で草」