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1日目

私が転生の文字に触れると、ステータスボードが光始め…

新しい文字列が地図と共に現れた。


…少し恥ずかしいな。

まあいい、内容を確認するとしよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

転生場所を選択してください

・月光の砂漠

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…これはさっきと同じ選択肢が少なくなっていくものだな。

…悩む必要がなくていいじゃないか。


そう考え、私は月光の砂漠の文字に触れる。

すると、また新しい文字列が現れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

危険なエリアです。

本当によろしいですか?

はい いいえ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


もうここしか残っていないんだ。

聞かなくてもいいだろうに…


私は迷うことなく はい に触る。

すると、ここに来た時と同じように魂と体が謎の力に引かれ始めた。

今回は抵抗をせずにいると、これまた前回と同じように意識が闇に落ちていった。


◇◇◇◇◇


次に意識が戻った時、私がいた場所は金属でできた薄暗い通路の中だった。


私が転生する場所は砂漠だったはずなのだが…

ここは遺跡か何かか?

それにしてもここは死属性の魔力が濃いな…

早く出口を見つけないとまずいかもしれん。


状況を確認した私はまず出口を探すことにした。

この遺跡は死属性の魔力濃度が高く、長くいると死んでしまう恐れもあったからだ。

そして私は魔力から身を守るため魔術でバリアを作ろうとしたのだが…


「…魔術が使えないだと!?」


何故か魔術を使うことができず思わず叫んでしまう。

術式を間違えたのかと思い何度か試してみるも一向に上手くいく気配はなかった。

バリアを貼る事が出来なかったため、周囲の魔力濃度からすると、おそらくまともに行動できるのは短くて2日長くて3日といったところだろう。

普通の遺跡なら十分な時間だが、この遺跡がどの程度の大きさなのか全くわからず、そもそも出口があるのかすらわからない現状では多いとは言えない時間だった。

しかし、今は魔術が使えず、遺跡内に魔獣等がいる可能性もあるため慎重に行動しなくてはいけない。

そんな中、私がとった行動は今何ができるのかを確認することだった。


まずは何ができるか確認しておこう。

スキルを使う意識を持てばいいんだったな?

ならまずは…


出でよステータスボード!


質問でこちらでもステータスボードが使えることを知った私は、ステータスボードを呼び出しステータスを確認することにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ルディス・モント Lv1

種族 エルフ

職業 勇者

体力 80

魔力 300

筋力 5

知識 50

敏捷 5

物防 5

魔防 10

器用 10

運気 10

スキル

・全属性魔法Lv1・全属性耐性Lv1

・異世界言語Lv1・図書館Lv1

・アイテムボックスLv1

称号

・転生者・勇者・巻き込まれた者

・上位神との対話者・質問王者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…何やら称号の部分がおかしい気もするが、これが私のステータスか。

ステータスは魔術職らしい偏り方だな。

スキルは…全属性魔法?

魔術とは違うのか?

まあいい、使ってみればわかるだろう。

全属性魔法!


しかし、何も起こらなかった。


…何故だ!?

魔術はともかく何故スキルとして存在する全属性魔法が使えないんだ!?

全属性耐性や異世界言語と違って明らかに常時発動型ではないだろうからな…

仕方ない次は図書館だ。

図書館!


しかし、何も起こらなかった。


…だから何故なんだ!?

この遺跡にスキルを封印する仕掛けでもあるというのか?

アイテムボックスも使ってみればわかるだろうか?

アイテムボックス!


するとステータスボードの隣に新しく似たような板が現れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・初心者セット・お詫び・手紙

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…アイテムボックスは使えるのか。

つまり前の2つが使えないのがおかしいのか。

理由は後で考えるとして、まずはこれを確認しよう。


私が初心者セットの文字に触れると、目の前の床に大きめの袋が現れた。

中身は約1週間分の携帯食と水、金貨が10枚そして杖が1本入っていた。


これはありがたいな。

これで少し生き延びられる確率も上がるだろう。


次にお詫びに触れると同じように握り拳程の大きさの魔石が現れた。


おお!

この大きさの魔石はなかなか見ることがない上質な物だ!

それにしても一体なんのお詫びなのだろうか…

まさか転生場所がおかしいことか?

もしそうなら魔石よりもここから出させてほしいのだが…

手紙を見れば何かわかるか?


そう考え最後に手紙の文字に触れると、同じように手紙が現れる。

内容は以下の通りだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ルディス様へ

色々と混乱していると思い手紙を送らせてい

ただきました。

もう既に魔石は受け取っていただけたでしょ

うか?

あの魔石は間違えて転生させてしまったこと

へのお詫びとなっております。

転生場所はその遺跡内部で間違いありませ

ので御安心ください。

またスキルについてですが、図書館スキルは

現在使用条件が満たされていませんので、使

用することができません。

全属性魔法は各属性の魔法を纏めたスキルで

すので、各属性の魔法を使う意識を持つと使

用することができます。

属性はあなたがいた世界と同じ物ですので問

題なく使用できると思います。

最後に、その遺跡には大罪である嫉妬がいま

す。

できることならば嫉妬を救ってはくれません

か?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


転生前に教えてくれると助かったのだが何故わざわざ手紙にしたのか…

もし理由があるなら最後の2文か?

あくまでただの想像だが、殺すや倒すではなく救うだからな。

手紙にした理由はこれを伝えたかったから…なのかもしれないな。

神が上位神から隠れて手紙を送ってきたとすれば…

世界を滅ぼす元凶相手にどこまでできるかはわからないがやれるだけのことはやってみるとしようじゃないか。

次話からしっかりとした探索に入る予定です。

出来ればそこまで読んでみてほしいなぁ…

それと、この作品が少しでも面白いと思ったらブックマークと評価をしてくれると嬉しいです。

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