序章 東京オリンピック
西暦2020年 日本 東京オリンピック
人々は試合場に居る選手たちに強く熱気を帯びた声をあげ応援していた。
オリンピック会場には総勢30万人を超える人々が集まり日頃ストレスを忘れ選手を熱い目で見守っていた、
そしてーーーー
選手達の首が吹き飛んだ。
首を失くした体が血しぶきをあげそこで立ち止まっていた。
目の前で起きたことが理解できず一瞬の間オリンピック会場は静寂となりその後、脳が目の前で起きたことを正確に正確に伝え。
オリンピック会場は総勢30万人に登る悲鳴で埋め尽くされた。
「皆さんこんばんは、今日はいい日ですね」
会場の真ん中に一人の男の子、いや女の子だろうか、そもそも子供なのか、老人ではないのか、、
しかし、そこに立っていた。頭を失くした選手の中に、頭のある者が立っていた
悲鳴は止まらない
「少し静かにして貰えませんか?」
その頭のある者はにこやかな声で語りかけた
瞬間ーーー
声が出なくなった。
会場は静寂に包まれたが誰も涙を流しながら心の中で悲鳴を絶叫を叫んでいる。
「それでは改めまして、こんばんは地球人の皆さん。
私は魔の王 名は、アボダ=オルドロル・サタン、親しみを込めてサタンと呼んでください、あなた方世界ではもう死んでしまったらしいですのでお邪魔しにきました。」
そのサタンと名乗る者はただ嬉しそうに無邪気な笑顔で語りかける。
「では何故お邪魔させて頂いたかというとあなた方にお願いがあるのです、、、しかし人数が多いですね、
まぁ人が最も集まった場所を指定したので致し方ありませんね、、、減らしましょう」
オリンピック会場内の人々が消えた。
逆に首を残して。
ポンと残った首がただ椅子に座っている。
横にいた親友も座っている、体を失くして。
「あぁ良いですねぇ、その絶望!その恐怖!あぁイイ、、」
化け物は恍惚とした笑みで空を仰いでいる。
怒りはない、あるのは死の恐怖。
「おっと失礼本題からずれてしまったね、、でわ」
化け物は咳払いをして頼みごとする時の少し申し訳なさそうな言い方で一言
「私を殺してくれませんか?」
化け物は言った。
「ここにいる10名で仲良く私の世界で私を殺してくれませんか?」
それからのことはよく覚えていない。
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西暦2020年 東京オリンピック奇怪殺人事件 死者数29万9990名
行方不明者10名
世界最大の殺人事件として世の中を騒がせた。