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勇者様の荷物持ち  作者: 台輪山斗
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第0話 勇者様の荷物持ち

初投稿になります。

 よう、俺の名は、テルリウス・バートンだ。みんなからはテルって呼ばれているんだ、よろしくな。

 俺は今、勇者様の荷物持ちをやっているんだ。

 お前は戦わないのかって?ああ、戦わないとも、基本俺は非戦闘員さ。

 おい、おい、唯の荷物持ちに何を何を求めてやがるんだか。

 俺は、―――。



「おはようございまーす」

「うお!?」

 突然、俺の布団がはがされた。 

 まるでシスターのようなカッコをした女性が目の前に立っていた。

「お、おはようミーナ」

「もう、余りにも遅いから起こしに来ちゃいました。勇者様は既に広間です」

「もしかして、怒ってる?」

「はい、勇者様は、プンプンですよ」

「にしても何時にも増しておねぼうさんですねどうしました?」

「ああ、昨日は遅くまで荷物整理をしてから」

「早く降りてきてくださいね、でないと置いていきますよー」

 そう言って部屋を出てゆくミーナ。

「急がねーと、ヤベーぞこりゃぁ」

 俺は急いで仕度を済ませるのであった。


 仕度を終え下に降りると、仲間たちが揃っていた。

「それじゃあ、今日はクラウウッドの麓まで行くわよ」

 ちょうど今、我らが勇者様による、話し合いが終わったところらしい。仕方がないが、俺を待ってはくれなかった。

 この勇者様は極度の男嫌いなのだ。

 だから、基本的に、いや、全く俺の言葉を聞かないし、気にもしない。でも、普段ならこういった話し合いは俺も含め、みんなが揃うまで待つ位はするのだが、相当怒っているっているなこりゃ、置いてかれなかっただけマシだった。

「――わかった。」

 この返事をした少女が、シェイミ、シェイミ・ライグンだ。彼女は、我らがパーティの戦士なのだが、とてもそうは見えない容姿をしているのだ。というのも、かなり背が小さく全体的に幼いのである。

「はい、分かりましたわ」

 そして、今朝自分を起こしてくれたミーナである。彼女は由緒正しき本物の聖職者さんで、パーティーの回復役をになってくれている。正直一番まともに話せる人なのだが、男としてかなり悩ましい問題がある。彼女は、美人でスタイルも出るところがでて、引っ込むところが引っ込む素晴らしい体つきをしており、時々理性が負けそうになる程の色香を無意識に振りまいているため、俺にとって、いろんな意味で危険な存在である。もちろん、うちのパーティーの男性支持者の6割は彼女のファンだ。(そのファンに襲われそうになったこともある)


 俺たちの最終目標はもちろん魔王を倒すためだが、どうやらその手先である、ドラゴンがクラウウッドの山に現れたらしい、それをどうにかするために今回は俺達が派遣されたというわけだ。

 正直問題だらけのパーティーではあるが、現状にそこまでの不満は無い。ただもう少し、他のメンバーとの仲が縮まればいいな、そんなことを思うのだった。


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