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断る

下ネタです!


下ネタが嫌いな人はこのままバックで!


「お断りします」


 現在僕は危機的状況下にある。

 隣の中二女子が膝に座ったままで動くことが出来ない。


「ねぇ、冷蔵庫にプリンがあるのだけど……」

「あら良いわね♪」


 これでやっと解放されると両手を床につけるが彼女が離れる様子が無い。


「……えっと、プリンを持ってくるからクッションに移動してくれる?」

「そうでしたか、気付きませんで申し訳ありませんがお断りします!」


 子供らしからぬほど丁寧に断られた。

 いやいやおかしいっしよ!


「えぇなんで?」

「プリンはおやつで頂きます、しかしさっきお昼を食べたばかりですから」


 彼女は深く腰を掛けるように移動する。

 お尻の柔らかい感触と彼女からの柑橘系の香りがさらに強く感じてしまう。


「お兄さん……お尻に何やら固い物があたるのですが……」


 お尻を動かし座りを善くしようとする……やめて下さい!

 僕は彼女を下ろしてから立ちたかったわけで、彼女を乗せたまま立ちたかったわけでは無い!


「……これは……携帯……かな」

「ふぅん……携帯ね……携帯なんだぁ」

「携帯出すからちょっとだけ退いて……」

「嫌!」

「携帯出したら座りやすくなると思うよ……たぶん」


 精一杯の言い訳をするが……

 彼女に僕の思いが通じたのか腰を上げて

 立ち上がり



 反転して座り直した。


「なんで?」

「こうしたら固い物がお尻にあたりません……でも」


 彼女は両手を僕の背中に回す。

 さきほどの背中密着型より破壊力は千倍!


「……お兄さん」


 僕の耳元に水爆が投下された!

 すでに、携帯のアンテナはMAX状態!


「…あ……あの、ト、トイレに……行くから……退いて」

「……アドレス交換」

「アド……レス?」

「そう、アドレスだよ」


 携帯アドレスを聞こうと膝の上で全身を上下に動かして急かしてくる。

 このままではアドレス以外の何かが溢れてしまいかねない!


「……トイレに行かせて…お願い」

「…………いくじなし」

「え?」


 彼女のあかんべーに見送られながら僕はトイレに逃げ込んだ。



下ネタって、良いですね。



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