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お姉ちゃんと一緒 1

「僕、彼女が出来た」


 朝と夜の食事は家族で!

 これが家内約束ルールでありソコでは一日何があったか話すのが義務になっている。


 ただ真実を話す時は場所と相手を選ぶべきだった。


 僕はこの家では最年少の長男であり、上には六人の姉が存在する。


 三人でも多いと言われるご時世に六人もの姉が居るのはある意味目立つのだが……ソレとは別に各々の姉は個性過ぎる特徴で注目されているが今はそんな話をしてる場合では無かった。

 僕に恋人が出来た発言で姉達に通常の彼女達では考えられ無い行動を始めた。


 一姉は、家の包丁をかき集めて『ダイジョブ……オトウト ヲ マモル』ブツブツ言いながら研ぎ始めた。


 二姉は、スーツの内ポケットから六法全書を出すと『今すぐ対象者を割り出して司法取引を持ちかける……応じなければ実力行使もやむを得ない』何処かに電話をしているようだ。


 四姉は座ったまま大口のままフリーズしていた。その口からは何か白いのが天井に伸びている。

 その対処に三姉は働いていた。『四ちゃん戻って!………123!ハイ!』


 五姉は……カブトムシに語りかけていた……って起きてからだから変化無しかな?


あんたこの状況どう責任取るのよ!」

「責任っても……」

「まぁいいわ、私の部屋に来て!詳しく聞かせてもらうわよ!」


 肩までのツインテールの彼女が六姉だ。

 五姉はともかく、他の姉があんな調子だとマトモに話せるのは年が近い六姉は助かる。



 夕食もソコソコ姉の部屋に向かいノックをして中に入るとノースリーブのキャミソールのみで下着姿と大差無い服装にわざわざ着替えて待っていた。


 六姉はベッドの自分の座っている横をポンポン叩くと座る様に促してきた。

 ただでさえ女性を感じない様に気を付けていたのに、半裸に近い六姉の破壊力は見た目でも十分なのに……少し離れて座ったのに彼女は簡単に詰め寄って来て彼女の左太ももと僕の右太ももの距離は零。


 意識をするなと言われても思春期真っ只中の僕には無理なわけで……意識しないと考えるだけで彼女の暖かな太ももと柔らかさは伝わってくる。


あんたねぇ……夕飯刻にアレは無いわぁ」

「……アレって?……彼女の話?」

「そうよ!二姉は私が何とかするから……一姉は頼んだわよ?あのモードはアンタしか止められないんだからね」

「それは解ったけど……用事はコレだけじゃないんだよね?」


 それだけの内容ならあの場所で対処出来るが、六姉が部屋に呼ぶのには理由が有るって事になる。


「……相手は誰よ?年上それとも年下?」

「同学年のタメだよ」

「誕生日は何月?」

「えっ……四月だけどって関係あるの?」

「……ある!ならどっちから告白コクって来たの?」

「彼女からだけど……」

「……あ、あんたは何で……私に、相談無しで決めて来るのよ!」

「それは……告白されたの僕だし……姉ちゃん達には関係……」

「ある!他の姉もそうだけど……私と弟は血を分けた姉弟だよね?」

「うん」

「姉弟といったら、家族も同然だよ!」

「同然ってより、家族だよ!家族割が使えるくらいに家族だよ!」

「……それに年上の女がいいなら家に六人もいるんだよ?」

「六姉……その理論おかしい!」

「人の理論にケチをつける暇があるなら姉の一人でも押し倒しなさいよ!お〇ん〇ん付いてるんでしょ?」

「たとえ付いていても、姉を押し倒す理由には成らないよ!」


 六姉の眉がピクッと動いたのち僕は突然の体当たりを喰らってベッドに横倒しにされ、起き上がろうとしたが六姉がマウントを取っているので起き上がる事も腕の一本動かすことも出来ない。


「ワタシはね、小さい時からズット一緒に過ごしてたあんたが好き!たった一年間ワタシが早く産まれただけで別の学年にされたの……幼稚園は我慢したけど小学生になったら何処を探してもあんたが居なかったの」


「……」


 僕の胸の上に乗った六姉の手に力が入る。


「中学に上がる時ワタシ神様にお願いしたの……こんなに辛いなら……(弟を)忘れたいって……」

「でも、アンタはそんな日ばかりワタシに頼ってきて……顔がニヤケて隠せないくらいに嬉しくて……」


「……六姉」


「くっ……もう……名前呼ばれただけで……喜んじゃう躰にされちゃったんだよ」


 六姉の顔は紅く染まり、首・胸元からは甘い香りを放出して僕の抵抗力をゴリゴリ削っていった。


「ねぇ……アンタにとって姉って何?」

「大切な家族だよ」


 六姉の身体が覆い被さる、重みを感じるがそれが良かった。

 すぐ隣に六姉の顔がある。


「じゃあ……六姉ワタシは……?」

「……えっと」

「やっぱ……いい……今は、言わないで……おねがい」


 僕は返事のかわりに彼女の頭を撫でた。


「……ところで、付き合ってるって女は誰?」

隣家となりけおさなだよ」


 おさなと聞いた六姉の顔は不安が消え去りスッキリした、大人の顔に見えた。


「……おさなと話をしなきゃね」

「頼むから、おさなに手荒なまねするなよ」


 六姉はニッコリ笑うと耳元に唇を近付けた。


「何時になったら姉を押し倒すんだい? きみは?」

「一般論では……」

「その論理は本当に正しいと言えるのかな?一般ではブラジャーは女性が着けるとあるが、世には男性用も販売されている!つまり需要供給が成り立つ訳だキミはその事実を否定するかい?」

「……それは無理だね」

「だよね、つまりは弟の一般論はキミの偏った知識から成り立っている……でもそれを恥じる事は無いわだって前例が無かったのだからね」


 ヤッパリ姉ちゃんは凄いや!


「……六姉ごめん、僕の了見が狭かったよ」

「じゃあこれで安心して、アタシを押し倒すことが出来るね♪」

「なんでそうなる!」

「弟の成長を喜ばない姉はイナイよ!」

「……六姉」


 六姉の気持ちは嬉しかった。本当に本当だ。


「だからこそ弟は姉を押し倒した後、二人で立ち上がって前に進むのよ……それが姉と弟の先を知る一歩になるのよ!」

「先って何だよ!六姉」

「ご高説願おうかねぇ」


 六姉の部屋には、他の姉も集まりすし詰め状態な上に二姉が六姉に詰めよっていた。


「……アンタ助けなさいよ~」

二姉わたし六姉あなたの担当って言ってたわよね?」


 二姉と六姉のやり取りを眺めていたその時、僕の腕を引っ張られた。











姉物練習です。


キャラや特徴を上手くやれただろうか?

結末のドタバタ感は昭和だし……

まとめるの本当に下手。

次回は上手く落としたいですね。


では。

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