紅色消えるボク
――ボクは目が覚めると川にいた。
村のはずれの河原にはある子供が住んでいる。
子供は名前も声も家族も愛も持っていなかった。
村人には“忌子”と蔑まれ、まともに食事を摂ることもない。
何をやっても死なない、死ねない子供は惰性で命を続ける。
「ねえ、キミ。風邪を引かないのかい?」
そんなある日の夕方、川が真っ赤に染まる頃に子供を訪ねたのは、ビー玉の目を持った麒麟児だった。
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