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「難攻不落の氷姫」と呼ばれる他校の美少女に傘を渡したらなぜか養ってもらうことになった  作者: 星宮 亜玖愛


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第10話 積もる話

 まぶたを開くとそこには見知った天井があった。


「あぁ、夢か…」


 そこで俺はそう直感的に感じた。


 たしか昨日は結姫に好かれていなかったって言うショックであの二人が帰ったあと直ぐに寝たんだっけな。


 朝から重い気持ちを抱えてベットから体を起こす。


 こんな日だからといって学校は休みになってはくれない。


「はぁ…支度するか」


 そう呟き準備を始めた。


「それにしてもなんで急にあの時の夢を見んだろう……」


 ここ最近はこの夢は見てなかったのにな…。


「名前、なんて言ってたっけ」


 もう少しで思い出せそうなのに寸前のところで出てこない。


「はぁ、考えてても仕方ないか…」


 とりあえずそこで思考に区切りをつけて支度を進めることにした。


♢♢♢


「おはよー乃亜」


 学校に投稿し、教室に入る直前のところで後ろから声をかけられた。


 まぁ俺に声をかけてくれるやつなんてこの学校に高木くらいしかいないんだけど。


「おう、おはよう高木」


「おーおー、乃亜くんは今日もイケメンですな」


「何だ急に」


 唐突に俺の事を褒めてくる高木。


 怪しい、超絶に怪しい、胡散臭い海外製の商品なんかより全然怪しい。


「ん〜?別にぃ〜?」


「ムカつくなその顔」


 ニヤニヤとした張り付くような薄気味悪い笑みを浮かべている高木を見て若干後ずさる。


「まぁまぁ、座ってゆっくり話しましょうや」


「怖い……」


 とりあえず高木の言う通り席についてから話をすることにした。


「乃亜、これ何かわかる?」


「…っ!!」


 高木が見せてきたスマホの中には仲が良さそうに笑顔を浮かべる男女2人。


 だけなら良かったのだが……。


「わ…分からない」


「これ今拡散されてるの」


「なんで…」


「んー、氷姫の隣に立つ男ってのがどんなもんか知りたい人が多くてねえ」


 高木が見せてくれた写真の中に映っていたのは紛れもなく俺と結姫だった。


「ちなみにその人の正体に気づいてる人は?」


「多分俺だけじゃないかな、ほら見て」


 そう言って見せてきたのは俺たちの写真が添付されている投稿されたものに対してのコメントだった。


ー制服うちの学校じゃん

ー誰だこいつ

ー中途半端なやつなら特定しようと思ったのにただのイケメンじゃねぇかつまんな

 ➥特定しようにもうちの学校にこんな奴いないぞ

ーイケメンだからもういいや、冷めたわ〜


「なんだこれ」


「どうやらイケメンなら興味なしーって人が大多数らしいぞ」


「いいのか悪いのか……」


「そこでイケメンの乃亜くんに話があるんだけど……」


「うわ、なんか嫌な予感が」


 高木が俺の事をくん付けする時はだいたいろくなことがない。


「この前撮った写真をある女子に見られちゃって乃亜の存在バレちった、てへっ!」


「は、え?」


「てへっ!」


 それで許されると思ってるのかこいつ(高木)は。


「次それやったら高木の彼女ばらすから」


「さーせん」


 従順でよろしい。


「てか高木言ったの?見られただけじゃバレないでしょ」


「やー、それがですね…見ただけで乃亜ってバレちゃったんですよねー…へへ、」


 そう言って高木は笑って誤魔化す。


 いや普通に笑えんけどな?


「ちなみに1人だけ?」


「おん」


「名前は?」


雪月夜宵ゆきづきやよい


「なんでや……」


 高木が口にした名前は学年で五本の指に入る程の美女だった。


「あれは不可抗力だった。しょうがない」


「まぁしょうがないかもしれないけど…」


 なんで分かるんだよ、俺の事ちゃんと見てたりしない限り分からないって。


「俺はお前が羨ましいよ」


「なにがだよ、学年一の彼女いる方が羨ましいけどな」


「ははっ、確かにそりゃそうだわ」


 なんかムカついたからとりあえず軽く殴っておいた。


♢♢♢


「はい、じゃあ今日はこれで終わり!みんな気をつけて帰るのよ〜」


 担任の言葉を口切りに続々と教室から人が居なくなる。


 部活に行く人や遊びに行く人、そのまま帰宅する人など様々だ。


「よし、帰るか」


「ちょっと待って乃亜」


 帰ろうとしたところ高木から待てと言われた。


「ん?」


「あと少しだけ」


「なんでだ?」


「まあまあ」


「???」


 わけも分からずただ待たされる。


 ほんとになんでだ??


「ごめん待った?」


 すると教室の後ろからボブに切りそろえられた整った顔立ちの女子が顔を出した。


「あ、夜宵やっと来た」


「え?どういうこと?」


「んじゃあとは若いおふたりで〜」


「んん?え?ちょっと高木!」


 俺が止めようと思った時にはもうそこに高木の姿はなかった。


「え?どういうこと……なんすかね?」


 俺はその夜宵と呼ばれた女子に話しかけた。


「とりあえずスタバでも行こ」


「え、とりあえずって…まだ君の名前も知らないし……」


「え?琥太郎から何も聞いてない?」


「うん、聞いてない」


「もう、あいつは昔っからそういうとこ変わってないんだから」


「昔から?」


「んんー、まぁ積もる話もあるからとりあえずスタバ行こ」


「まぁ、そうだね」


 そして俺は大人しくその女子について行くことにした。

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