一撃
乱暴な素振りを嫌うのは
自身に対してだけにしたらいい
絶対に殴られない世界など
この世には無いのだ
先人達が積み重ねてきた
女性の宝石化を
フェミニズムを置いて
その辺の石ころに変えた
結果の天回る夜空
街灯と見下ろす目
平等という伝染病の成れの果てだ
普通に考えれば
どんなに怒りのある相手でも
手は絶対に出さない
ただ踏み抜いた地雷は
全ての理由を捨て去せるには充分で
カッとなるからこその人間で
相手の価値などお構いなく
拳をめり込ませるのである
振り抜けばどうなるかは分かる
分かるからこそ振り抜くのだ
力の差に意味は無い
理由にしてきた分だけ
行動で示してきただけなのだ
その行動が無くなれば
何の意味も無いのである
それが平等に消された行動だろう
違和感の無い感覚に違和感を覚え
過去から一周回ったであろう形は
女性の宝石化と不自由さに
正しさを与えている
自身に見合った行動があるのだ
その上に信頼があり
信頼の上に恋愛がある
其れ等を一気に
めちゃくちゃにした姫様ごっこは
大人が行うようなことではない
力で敵わないという性差は
話し合いでは埋まらない
現実に横たわる
当たり前の一撃である