琥珀色の虎と薄紅水晶の瓜坊
『金色の熊』第三弾。お時間あれば、前二作からお読みいただけると、一部の登場人物についてわかりやすいかと思います。
王宮の王太子執務室で、私は報告書を読んでいた。
隣国の第一王子が、王家の籍を抜けて辺境伯家の婿に入ったと知っても、私はあまり驚かなかった。
子供の頃に会った二歳年上のアベル王太子は、王室や王宮を狭苦しく感じているようだったから。
身分よりも、立場よりも、今伸び伸びと空の下にいることが彼には相応しい。
そう思った。
「王太子殿下、タールベルク侯爵が面会を求めております」
侯爵の話の内容はわかっている。だが、無下にも出来ない。
「会おう。茶の支度を頼む」
側近は頷いて、従僕に指示を出した。
父である国王が病に倒れ、表立って公務が出来なくなってから半年。
王太子である私が、国王代理を務めている。
効率重視の宰相たちは、国王教育が実地で行えていい、などと言う始末。
幸いにも陛下の病状は安定しており、毎日わずかな時間ではあるが、相談し、決裁を仰ぐことも出来る。
最近では、五つの案件を持って行けば、四つは『お前に任せる』と差し戻されるのだ。
国王代理の役目の重さを、嫌でも感じざるを得ない。
国王との面会に付き添う宰相に、まるで孫でも見るかのような温かい目をされるのは、なんだか気に入らないが。
ソファに座り、出されたナッツのケーキとお茶を口にした。
伝統的なケーキは素朴でホッとする味わいだ。
「…隣国が国境の砦を再建しているようです」
「それで?」
「王太子が辺境伯家に婿入りするなど、正気の沙汰とは思えません。
王都からの移住者も、かなりの数が辺境伯領に入っています。
軍を整えるため、と考えるべきかと」
「…その件については考えがある。もう少し時間をくれ」
「畏まりました。
それと、ヨーゼフィーネが王太子殿下をお茶にお誘いしたいと申しております」
「ああ、時間が出来れば行こう。よろしく伝えてくれ」
「ありがとうございます。娘も喜びます」
タールベルク侯爵は国防大臣でありながら、娘のための茶会のほうが大切そうな口ぶりだ。
隣国の軍備を真剣に心配しているのであれば、こうはならないはず。
国防大臣という地位を軽く考え過ぎではないだろうか?
厨房で作ってもらったナッツのケーキも、下賤のものとでも言いたげに皿を避けた。
侯爵家の茶会では、さぞや贅を尽くした菓子が振舞われるのだろう。
翌日、私は王妃殿下のもとを訪れた。
お茶の席に出てきたのはベリーのパイ。
思わず顔がほころんだ。
「王太子殿下、お替りもございますよ」
給仕をしてくれているのは、母上の侍女で伯爵家令嬢のロッテだ。
「ロッテ、ここにいる時は名前で呼んでくれ」
「殿下…」
困っているロッテに母上が助言した。
「ロッテ、構わないわ。
この情けない国王代理を、ちょっとだけ甘やかしてあげて」
「…わかりました。エーリク様、お茶のお替りをどうぞ」
ロッテは母上の友人の娘で、私とは幼馴染だ。
少し癖のある豊かな栗毛とヘーゼルの目はありふれた色彩だった。
だが、ありふれたものこそ馴染んで落ち着くと感じる者もいる。
私もその一人だ。
「ベリーの菓子が食べたかったんだ」
「エーリク様は子供のころからお好きでしたものね」
ロッテが覚えていてくれたことが嬉しかった。
「ベリー類は隣国から取り寄せています」
「そうなのか?」
「ええ、隣国の辺境伯領がベリーのジャムやコンポートを特産品として売り出しているんです。お菓子作りに重宝しています」
「そうか」
「その辺境伯領に接する、この国側の土地でも、前はベリーがよく採れていたはずなんですが…」
ロッテが表情を曇らせた。
私は、国産ベリーが手に入りにくい理由を知っている。
時機を窺っていたが潮時だ。計画を進めるとしよう。
その土地を治めているのはタールベルク侯爵の次男だった。
「え? 王太子殿下、今なんと仰いましたか?」
タールベルク侯爵はいつもの余裕を忘れたように、落ち着きを無くした。
「大切なことだからな、何度でも言うぞ。
隣国のアベル元王子夫妻を、王宮にご招待した」
「…な、なぜ?」
「侯爵が言ったのではないか。隣国が軍備を増強しているようだと。
件の砦を持つ辺境伯家の者に、直接尋ねる機会を作ったのだが?」
「わ、私は可能性を申し上げただけで…
逆に直接尋ねたりしたら、両国間の問題になりますでしょう。
お止めになったほうがよろしいかと…」
「すまん、もう招待状を出してしまったのだ。
国境は侯爵の次男が管理していたな。
ご夫妻に失礼がないよう、よろしく頼むぞ」
「…畏まりました。失礼いたします」
ゆっくりと品よく退出した侯爵だったが、扉が閉まるなりバタバタと駆け出す気配がした。
半月後、アベル元王子夫妻は無事、王城に着いた。
国境にいるはずのタールベルク侯爵家次男ハルトムートは、呼びもしないのに謁見の間にいた。
この件で叱責することも出来るが、今は捨て置く。
正面の扉が開かれ、元王子夫妻が現れた。
王城に相応しく装い、凛としたその姿は、さすが元王太子の貫禄である。
隣に寄り添う夫人も、若く瑞々しい美貌をたたえながら、どこか風格を備えた佇まいであった。
ハルトムートは一連の挨拶を上の空で聞いていた。
「ハルトムート、なにやら納得いかない様子だな」
唐突に話しかけると、我に返ったようだ。
「い、いえ…」
「何か疑問があるのなら、言ってみろ。私が許す」
タールベルク侯爵が止めようとする前に、ハルトムートは口を開いた。
「元王太子ご夫妻をお迎えするべく、国境検問所でお待ちしておりましたが、一向にお姿が見えず…
見逃してしまったかと、街道を追いかけたのですが、王都までお会いすることもありませんでした」
「なるほどな。それで律義に確認しに来たと。
だが、お前は国境にいたのだ。
権限も持っているのだから、直接、辺境伯家を訪ねた方が早かったのではないか?」
「それは…」
足止めを画策していたことは知っている。
「辺境伯領から出て来ないほうが都合が良かったのではないか?
訪ねて藪蛇になるのは避けたかった、か?」
タールベルク侯爵がぎくりとしたようだ。
ハルトムートは我慢の限界に達した。
「辺境伯家は軍備の増強を進めているのです。
我が国にとっての危険を呼び寄せるような真似は出来ません。
砦の再建は確かな事実。その工事にあたっている者も、軍人が多い」
「よく見ていらっしゃいますね」
感心した、というふうにアベル元王子が言った。
「ですが全くの誤解です」
「何を! 考えてみれば、姿をくらまして王城に着いているのもおかしい。
貴様、何を企んでいるのだ!」
「ハルトムート、止せ!」
タールベルク侯爵の叫びも虚しく、彼は剣を抜いていた。
丸腰の元王子は突っ込んでくるハルトムートを鮮やかに躱すと、すれ違いざま手首を打って剣を落とさせた。
ハルトムートはさらに足を払われ、その場に転がされた。
起き上がろうとする背中を、アベルの夫人ダナが踏みつけ、背中の急所を押えて動けなくしてしまった。
「ダナ…」
夫である元王子が咎めるだろうと、その場の誰もが思った。
「あら失礼。はしたなかったかしら?」
「いや、惚れ直したよ」
出遅れた騎士たちが一斉に引いた。
『逆族の捕物よりも惚気かよ』とでも言いたげだ。
いいなあ、アベル兄様。
ロッテが、もしもあんなことをしたら…
しないだろうけど、可愛いに違いない。
「後ほどゆっくり詮議させてもらおう。連れていけ」
ハルトムートは、タールベルク侯爵と共に拘束され、連行された。
国境に送り込んだ暗部たちの報告によれば、タールベルク侯爵からの知らせを受け、国境検問所を管理するハルトムートは、すぐに態勢を強化した。
アベル元王子夫妻に難癖をつけて足止めし、領地に帰らせろというのが侯爵からの指示だったようだ。
だが、待てど暮らせど元王子らしき者は訪れない。
このままでは、招待されている期日に間に合わなくなってしまうと考えたハルトムートは、検問所を通らなかった可能性を考えた。
待っていても埒が明かないので、元王太子の馬車を探して、部下を引き連れ街道を走った。
王都に着くまでも、それらしき馬車を見かけることはなかった。
宿場町を調査させても元王子の影も形も見つからなかったのだ。
とうとう元王子夫妻の訪問の日が訪れた。
ここまで来ては、侯爵家の手は届かない。
姿の見えない夫妻は順調に旅を終え、到着したという。
侯爵家からすれば、質の悪い詐欺にでもあっているようだっただろう。
「まさか、アベル兄様が荷馬車で来られるとは思いませんでした」
子供の頃の呼称を使っても、元王太子は嫌がらなかった。
懐の深い人なのだ。
「一応、普通の馬車もあったんだが、ダナがお土産を持って行きたいと言うから」
木箱から取り出したベリーの瓶詰をテーブルに並べながら、ダナ夫人とロッテがキャッキャウフフとお菓子談義をしていた。
まさか、元王太子が荷馬車で通過すると思わなかった国境検問所では、商用の通行証だけで通してしまったのだ。
荷馬車に加え、護衛も従僕とメイドを兼ねた二人だけだった。
招待状と共に私が送り込んだ暗部の護衛は万一に備え、無関係な旅人のふりをして近くにいたのだが、あまりに杜撰な対応に頭痛がしたという。
「ちゃんと招待状一式も出せるようにしてあったんだけどね」
それなりに通行する者がいるのだ。後がつかえている。
見せろ、と言われないものを態々出す必要もないだろう。
「王太子殿下、お話し中失礼いたします。
ダナ様と厨房に行って来てもよろしいでしょうか?」
「お茶のお菓子に雑穀のパンケーキを焼きたいのです。
ベリーのジャムとも合いますし」
「是非是非。楽しみに待ってますよ」
ロッテとダナ夫人は、仲良く部屋を出て行った。
「素敵な夫人ですね」
「可愛いご令嬢だね」
アベル兄様と私は同時に発言して、顔を見合わせて大笑いした。
「今回は巻き込んでしまって、すみませんでした」
「いやぁ、役に立てたならよかった」
「罠を仕掛けて、尻尾を出すのを待っていましたが、お陰でうまくいきました」
タールベルク侯爵家は金遣いの荒さや、国から任されている管理地での勝手な造成など問題行動が多く、前々からマークされていた。
ハルトムートが管理していた国境沿いの土地では、森を潰し、平地にしてしまった。
そのせいで、ベリーが採れなくなり、ロッテを悲しませることになったのだ。
タールベルク侯爵とハルトムートをなるべく同時に捉えたかったので、時機を伺っていたところに隣国辺境伯領での砦の再建が伝えられたのだ。
侯爵は隣国に戦意がないことを知っていた。
戦争の気配を匂わせて軍事費を引き出し、横領を企んでいたのだ。
ところが息子のほうはやや単純で、本当に戦争をしかけられると信じ込んでいた。
侯爵が、うまく利用していたつもりの息子の行動を制御しきれなかったことが、こちら側に有利な状況をもたらした。
アベル兄様が継ぐ予定の領地である。
私は、隣国の戦意など微塵も疑わなかった。
「砦の再建は何のためだったのですか?」
こちらの調査では、軍用ではないらしい、くらいしか分からなかったので、直接訊いてみた。
「人を呼べるものがないので、観光施設として整備してるんだ」
辺境伯家は貧乏だけど、ご先祖の建国時の苦労を考えたら、ゼロやマイナスからの出発などあたりまえだな、と笑顔で言うアベル兄様。
つくづく、器が大きいと思う。
そこそこ剣を使えるはずのハルトムートを素手でいなした腕前といい、相変わらず恰好いい。
子供のころから、私は兄様に憧れていた。
隣国の一領地ではあるものの、辺境伯領から目が離せない。
もちろん、いい意味で。
砦の工事に携わっている軍人というのは、退役した騎士だそうだ。
第二の人生を田舎で過ごしたいと、辺境伯領への移住を希望する者が多かったという。
移住希望の第一の理由は、アベル兄様に付いて来たかったのだろう。
それにしても、アベル兄様が率いる退役軍人たちが集まる辺境伯領だ。
不謹慎ではあるが、仮にハルトムートが攻め込んだとしても、あっさり返り討ちにされたのではないか、と思った。
情報交換をしている間に、菓子を作り終えてダナ夫人とロッテが戻ってきた。
雑穀のパンケーキは、食感が多彩で気に入った。
皆が食べ終わったタイミングで、ダナ夫人が爆弾発言をした。
「お二人は、いつ婚姻されますの?」
「……」
「……」
「ダナ、たとえ相思相愛でも、お互いに相手の気持ちを知らないこともあるんじゃないかな?」
「まあ、私、余計なことを言ってしまいましたわね。
ロッテさんが、二言目には王太子殿下がベリーのお菓子をお好きなので、と頬を染めて仰るのでてっきり…」
ちっとも余計なことではないが、今日、久しぶりに会った知人にまでバレバレなのか…
ん? 待てよ…相思相愛って?
ロッテを見れば、ベリーで染まったかのように赤くなっていた。
可愛くて、抱き寄せて、抱きしめてしまった。
アベル兄様とダナ夫人は、気を利かせて、さっさと部屋を出て行った。
「ロッテ、ずっと側にいて、一緒にお茶してくれるか?」
ロッテは小さく頷いた。
「ずっと、ベリーのお菓子を作ってくれるか?」
ロッテは黙って、私の胸にもたれかかり、再び小さく頷いた。
翌日、また四人で茶会をした。
ふと目が合い、ぎこちなくなる私たちを、夫妻はしっかりスルーしてくれた。
大人の対応に感謝の気持ちでいっぱいだ。
「森が潰されてしまったと聞いたのですが…」
ダナ夫人が心配そうに、森の話を始めた。
「国境の警備責任者の独断でした」
「時間がかかるでしょうが、森を育て直したほうがいいと思います。
森には精霊が宿りますし、大事にすれば作物への加護が受けられますよ」
人が魔法を使えなくなって久しいが、精霊への信仰は未だ篤かった。
信じるだけでは駄目だが、努力するときにも心の拠り所は必要だ。
しかし、ダナ夫人は精霊を敬う心の清い方なのだな、と感心した…のだが。
「アベル様が森の精霊さんに気に入られたので、ベリーの苗をもらえたんです。
栽培して、加工品も増やす予定ですよ」
え、なに? 本当に精霊と交流してるの?
「いいことあります! お得です! 森を復活させましょう~!!」
信仰すら実益に換える、驚嘆すべき伴侶を得たアベル兄様は愛し気に夫人を見ていた。
私は黙って、ロッテと顔を見合わせた。
数年を経る頃には、隣国の辺境伯領で再建された砦が、なかなか人気の観光スポットになっていた。
ベリーのお菓子が旨いと評判のカフェや、ベリーのジャムが売りの土産物屋もある。
お土産の中で、隠れたベストセラーになりつつあるのが、とある絵本だった。
内容はこうだ。
◇・・・◇・・・◇・・・◇・・・◇
昔々、仲の良かった四匹の動物がいた。
その中の二匹、金色の熊と琥珀色の虎が激しい喧嘩をした。
彼等が仲直りするように、銀色の驢馬と薄紅水晶の瓜坊が雑穀のケーキを作った。
だが、甘さが足りないと、今度は熊と虎が一緒になって驢馬と瓜坊を責め立てた。
可哀そうに思った妖精の女王は、驢馬と瓜坊に甘いベリーが実る森を与えた。
驢馬と瓜坊は森の妖精となって、ベリーを守るようになった。
反省した熊と虎は、時々、驢馬と瓜坊に会うため森を訪れて、四匹でお茶をする。
その時は必ず、雑穀のパンケーキを焼いて、ベリーのジャムをたっぷりかけるのだ。
◇・・・◇・・・◇・・・◇・・・◇
ダナ夫人の発案だそうだ。
なかなか商売上手である。
これを愛読した子供は、ずーっとベリージャムの上客になるだろう。
若干創作も含まれているが、全てが作り話というわけでもなかった。
熊はアベル兄様の生まれた王家の紋章に、虎は我が王家の紋章に使われているモチーフだ。
絵本の内容は、二つの国の建国時を語る神話に基づいていた。
そうなると、王室も全くの無関係とは言えない。
そのへんを目こぼししろ、ということか、辺境伯家からは定期的にベリーのジャムが送られてくるようになった。
「隣国では、王都近くの森に黄金熊がいるそうですが、この国に虎はいるのですか?」
相変わらず、とても可愛らしいロッテが腕の中から私に尋ねる。
「山奥にはいるようだが、人には見つけられないんだ」
人と出会えば互いに無傷では済まないせいで、虎は姿を見せないと言われていた。
ほとんど伝説上の生き物と言っても過言ではないだろう。
私は、山奥で孤高に生きる虎を心の中に描いた。
それにしても、侯爵家の断罪に始まり、森の復活から、私の婚姻の後押しまで…
あの時のアベル兄様とダナ夫人の活躍は凄まじかった。
あの頃、国王代理の忙しさにかまけて、ロッテへの求婚が後回しになっていた。
王妃の侍女という名目で王宮に囲い込み、王妃の執務補佐をするという名目で王妃教育が進められていたにもかかわらず、だ。
政治的なところに、少しふんわりなロッテは気付いてなかったみたいだが。
兄様たちのお陰で、トントン拍子に話は進み、私たちは無事に婚姻した。
ロッテは今、第一子を妊娠中だ。
父上の病気も快癒し、私は国王代理の任を解かれた。
そして、父上から私への労いの言葉がこれだった。
「激務だったろうが、ご苦労だった。
しばらくは時間に余裕が出来るだろう。
お前が王位を継ぐまでに、後継ぎを出来るだけ作っておけ」
王命である。ありがたく従っている。
「エーリク様、今、赤ちゃんが動きましたわ!」
「どれどれ? ……本当だ、元気そうだ」
跡継ぎは男子の方が都合がいいと言えばいいのだが、ロッテが身ごもってみると、もう男女どちらでもいいから無事に生まれてくれ、と祈るばかりだった。
ロッテは母親らしく、慈愛に満ちた表情だ。
眩しい、そしてやはり可愛い。
肩を抱きなおして額に口付けた。
彼女はくすぐったそうに笑った。
国境の森は、まだ復活していない。
森と呼べるまでに木が育つのには、時間がかかる。
だが、虎の影を見たという話がいくつか上がってきていた。
森の妖精、瓜坊のお供え用にサツマイモも栽培してもらっている。
虎も瓜坊も、ひょっとしたら隣国にいる熊と驢馬も。
もう少し待っていてくれ。
必ず森で会わせるから。