7・妹と友達
数分もすると、自分の荷物を受け取った乗客がぞろぞろと出てきた。その中で龍斗たち浅葱家は柚子乃を探した。するとそのには、見た目が留学前とは異なる柚子乃と柚子乃と同じくらいの歳の綺麗な白髪はくはつの女の子が一緒にでてきた。見た目が変わっていて少し戸惑ったが、龍斗には本能的に柚子乃が分かった。
「おーい柚子乃〜」
龍斗の声に気づいた柚子乃は龍斗の方へ一緒にいた白髪の女の子を連れてやって来た。
「龍斗兄お久〜」
「おう!」
龍斗は妹との久しぶりの再会だったが、まだ動揺を隠せていなかった。なぜなら妹がとても巨乳になっていたからである。そして隣に居る白髪の子もそこそこ大きかった。
(柚子乃…俺が見ない間にめっちゃ乳でかくなってるじゃん!隣の子もでけぇ〜。さすが世界一の巨乳大国ロシアすごすぎだろ!)
しかし、とりあいず気になることはある白髪の子は何者なのかということだ。ここは聞こうと龍斗は思った。
「あのさ、柚子乃隣に居る子は誰?あと日本語は喋れるの?」
「ソフィアちゃん。私のロシアでできた友達、偶然家の用事で私と同じ日に日本に来ることになったんだ。日本語は喋れるよ。ソフィアちゃん龍斗兄に自己紹介してあげて!」
「えーとあの〜ソフィア・レベジェフと言います。家の用事で日本に来ることになりました。ソフィアって呼んでいただけると嬉しいです。お兄さん」
(いいねぇ〜可愛い子からお兄さんって呼んでもらうの最高〜)
なんてことを龍斗は考えていた。
「浅葱龍斗だ!こちらこそよろしく」
「はい」
(声もめっちゃ癒される〜)
と思っていると柚子乃が
「ソフィアちゃん気おつけてねこの兄貴めっちゃキモイから、ソフィアちゃんのこともヤラシイ目で見てるかもよ〜」
「おい!いきなり俺の印象を台無しにするなー!」
「私はまんまを言っただけだよ〜だって龍斗兄さっきから私たちの胸しか見てないもん!」
「そんなわけあるか〜!」
(実際見まくってガン見してるなんて言えねー)
2年間も会っていなかった兄妹とは思えなかった。龍斗と柚子乃が喧嘩しているのを見てソフィアは面白そうに2人を見ていた。そしてその様子を見ていた龍斗たちの父は
「やめろお前ら!こんなとこで喧嘩をするな先が思いやられる…」
「先が思いやられるってなんかあったの?」
柚子乃が聞いた。父はその後、柚子乃に全てを説明した。
「えー無理無理こんな変態と一緒にしたら私何されるか!」
(おい、余計なこと言うなよ!親がカナダ行かないじゃん)
「だったら私が柚子乃ちゃんたちのマンション部屋の下の階に住んでお兄さんに何されてもすぐ相談できるようにするよ!」
(ソフィアちゃんそれは出来ないだろそんな偶然に真下の階の部屋が空いてるわけないだろ)
と龍斗は思っていると柚子乃はある人に電話をかけ始めた。
「あ、涼太兄私たちが新しく住むマンションの部屋の下の階に住みたい人いるんだけど無理かな……あ、そうできる〜ありがとう涼太兄。て事でできるよ!ソフィアちゃんありがと〜」
「あのクソ兄貴〜!」
「話は終わったか?じゃあ昼飯行くぞ!ソフィアちゃんも一緒にどう?」
「はい、ご一緒させていただきます。あ、ありがとうございます」
トイレに行って姿が無かった母が戻ってくると5人は空港内のファストフード店で昼食を取った。食べている途中は柚子乃の留学の話やソフィアの話で盛り上がった。
「ソフィアちゃん柚子乃留学先ではどうだった?」
母が聞くと
「柚子乃ちゃんはとても元気で明るくて楽しいかったです。ロシア語も最初のは全くだったんですけど今は普通に喋れます」
次は龍斗がソフィアに疑問に思ったことを聞いた。
「ソフィアはさいつから日本語喋れるようになったんだ?」
「幼少の頃から、親の都合で日本に来ることが多かったので勝手覚えてました。なので正確な時期などは分からないです」
なんて話をしていた。昼食が終わると龍斗たちの父と母が行くカナダ行きの搭乗口の近くのベンチでお菓子や軽食を食べながら飛行機を待っていた。この間龍斗と柚子乃は父と母から生活上の色々な注意を受けていた。何時間も待っていると18時になった。そろそろ龍斗たちの父と母の搭乗時間だ。
「いい、龍斗に柚子乃お金はなるべく毎月入れるけど無駄使いしたらダメだよ!じゃあねなにかあったら涼太に連絡するんだよ」
と母。
「ソフィアちゃん2人をよろしく!あと、2人にとも頑張れよ」
「はい」
(俺[私]たち信用されていないのーーーー)
そうして龍斗たちの父と母の搭乗の連絡のアナウンスがなり2人は
「じゃあね、龍斗、柚子乃」
と言い残して飛行機に乗り込んで行った。龍斗、柚子乃、ソフィアは手を振り別れを告げた。空港を後にした3人はバスに乗った。
「なあ柚子乃、今夜だけ家で寝て家を貸す人に明日の朝、鍵渡せだってさ」
「え〜そうなの、ならソフィアちゃんも一緒にどう?」
「いいね。楽しそうだから一緒に行きたい!」
(さっきまでの緊張した喋りはどこへやら)
こうして3人は旧浅葱家で最後の夜を過ごすことにした。晩ご飯を家の近くのコンビニで買って、家に着いた。龍斗は家の鍵を開け、ドアを開けた。
「うあ〜懐かしい〜久々だよ。久々なのに最後なの悲しいよー」
「お邪魔しまーす」
3人は家に入り、コンビニで買ってきた晩ご飯食べた。
「なあ柚子乃今日はいいけど明日からは自炊しないとな〜」
「だね〜」
家を久しぶりに柚子乃は回ったが何も無かった。
「龍斗兄。私の私物はどしたの?」
「それならもう向こうのマンションに送ったさ」
その後、3人は風呂に入り、風呂が終わると龍斗は2階の自分の部屋で父から貰った寝袋に入った。柚子乃とソフィアもその隣の柚子乃の部屋に入って寝ようとしたが寝袋がひとつしか無かった。
「ソフィアちゃん寝袋使っていいよ私今日だけじべたで寝るから」
「悪いよ〜。なら寝袋全開にしてそれを敷いて2人で寝ない?」
「それ良い。そうしよソフィアちゃん」
そうして2人は寝袋を敷いて寝た。龍斗は2人が寝静まったタイミングを見て、お下劣行為にでる。龍斗は持っていたリュックの中からあるものを取り出した。
(マジックハンド〜)
心の中でドラえもんがひみつ道具を出す風に言った。これで何するかは変態ならすぐに分かるだろう。龍斗は2人に気づかれないようにこっそり柚子乃の部屋のドアを開けた。ドアの隙間からマジックハンドを伸ばした。そしてマジックハンドの先端のツマミで柚子乃の胸を挟んだりわつついたり、引っ張ったりして遊んだ。
(おおーすげー)
その思考回路と行動力はまさに性犯罪者予備軍だった。数分くらい続けれるとバレないように自分の部屋に戻ってその日は寝た。
先週投稿出来なかったのでもう1話作りました。