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6・学校前最後のの準備

 そして翌日、龍斗は朝早くに目が覚めた。時計を確認するとまだ朝の6時だった。翌日が緊張したり、ワクワクする時全然寝れないのに朝早くに目が覚めることが多いと思う。それと同じ現象だ。龍斗が階段を降りて1階に行くと、引越しのためほとんど片付けられており、残っているのはほぼ大型の家具や家電だけだった。片付けられた荷物は全て玄関の前に出されていた。リビングに入り、冷蔵庫を開けると片付けられているためもう何も無かったので、仕方なく水道から水をくんでいた時、龍斗の母がリビング入ってきた。


「龍斗もう起きてたんだ早いね〜。あ、そうだちょうど良かった。ねえ龍斗柚子乃の部屋の荷物もまとめてるから、ほとんど留学先に持ってちゃってるからあまりないけど、9時にトラックが来るからそれまでに玄関の前に置いといてね」


「あ〜分かった」


龍斗はだるそうに返事を返した。階段を上がり自分の隣のほとんど使われていない柚子乃の部屋のドアを開けた。すると、数少ない私物がひとつの袋にまとめられていた。龍斗はそれの袋を持ち上げた。


(意外と重〜い)


袋を持ち上げゆっくり運びながら、階段を降りて玄関の前に置いた。


「ありがと」


あまり嬉しくない感謝を龍斗は母から貰った。それから龍斗はしばらくリビングで椅子に座ってのんびりとパンを食べ、ソファに寝転がってスマホをいじっていた。しばらくスマホをいじっていると、龍斗の父が慌てた様子で部屋から飛び出して来て


「わるい、業者来るの8時だった!龍斗荷物早く下のに持ってこい、あと柚子乃の荷物は?」


「分かった。あと柚子乃の荷物ならもう俺が運んでおいたよ!」


「おお、それは助かった。とりあいず、今7時30分だから急いでくれ!」


龍斗の父がスマホの時計を指さして言った。龍斗は慌てて階段をかけ登り荷物を持って降りてきた。


「学校にいるものだけは置いていけよ!」


「父さん、分かったけど個人的に気になることがあるんだけど聞いていい?」


「なんだ?」


「なんで昨日引っ越しとか決まったのにもう貸す人決まってるし、飛行機や業者だってよく一日で呼べたなーと思って、ほかにも俺と柚子乃が住むマンションとかも…」


「お前と柚子乃が住むマンション以外は会社が用意してくれてたみたいだ。一応カナダの家も含めてな。家に関してはマンションはほら、涼太(りょうた)、あいつにに電話したら簡単に探してくれたよ。そしてこの家を貸す件については『この家誰か会社の人使わないか?』って仲の良い会社の同僚に聞いたら、『誰もいないなら俺の娘を住まわしてくれ』って言ってなそいつの娘さん今高校3年でな来年から大学だから一人暮らしの練習にはちょうどいいからってね言われたから。別に断る理由も無かったしだからすぐに決まったんだ」


「あーね。ちなみにさ父さん俺今からマンションの方行かなくていいの?」


「それに関してはそれも涼太が行ってくれてるから問題ない荷物はあいつが絵の中に全部入れてくれるよ」


(兄貴ほんとにココ最近全く何してたか分からなかったのに、久々に消息分かったらめっちゃ貢献してくれるじゃん)


「あとさっき間違えた9時はな実は家具とか家電運んでくれるトラックの方だったわ、わるいわるい」


8時になると家の前に軽トラが止まった。中から業者の男が出てきてインターホンを押した。


「ピンポーン♪」


インターホンが鳴った。


「ジャガー運搬サービスです」


「は〜い」


龍斗の母がドアを開け、業者の男を家に入れた。


「あそこにまとめてる袋の束をお願いします」


と言い玄関にまとめられていた俺と柚子乃の私物を指さした。


「こちらは国内運搬の方でいいですか?」


「はい…」


「国際運搬の方も、もうしばらくしたら来ると思います」


「分かりました。よろしくお願いします」


龍斗の母との会話が終わると、業者の男は俺と柚子乃の私物をあっという間に運んで行き、軽トラの荷台に乗せていき、運んで行った。すると入れ違いでもうひとつの軽トラが来た。またインターホンが鳴り龍斗の母が出た。


「ジャガー運搬サービスです」


「こちらにあるものを全てお願いします」


今度は玄関の周辺に残っていた全ての袋を指さした。龍斗の父と母の私物だ。


「国際運搬物で間違いないでしょうか?」


「はい、よろしくお願いします」


するとこちらもあっという間に軽トラの荷台に乗せていき運んで行った。


「ふ〜、あとは家具、家電だけね」


そうこうしているうちに、時刻は9時になろうとしていた。


「そうだ龍斗お前に渡すものがある」


「なんだよ父さん」


「ほらこれ、寝袋。お前らのベッドも今日運ばれていくから寝るものないと思ってな」


「あーね」


龍斗は自分の部屋と柚子乃の部屋にそれぞれ寝袋を置いてきた。すると家の前に大きなトラックが2台止まった。するとそれぞれのトラックから1人ずつ業者の男が出てきた。インターホンを押すと今度は龍斗の父が出た。


「はい」


「山猫引っ越しセンターです。先に国内引っ越しのお荷物から運ばせていただきます」


「ああ、それなら2階のやつ全部です」


それを聞くと早速2人の男は2階へ上がり龍斗の部屋や柚子乃の部屋の家具を運び出した。20分ほどすると全て運び終わった。そして1階の龍斗の父と母の部屋の家具を運び出した。そして最後に食器棚やテレビなども含めて40分程で運んで行きトラックを出して行った。


(なんて手際の良さなんだろ)


龍斗は少し感心した。業者が行ってすぐ母が龍斗を呼んだ。


「龍斗〜空港行くよー車に乗ってー」


それから、龍斗と龍斗の父と母は車で空港へ向かった。2時間ほど車で走ると空港に着いた。駐車場に車を停め、空港の中に入った。が龍斗の母が慌てた


「ねぇ柚子乃の飛行機あと30分で着くよ間に合うかな?」


「分からないけど急ごう。ここは3階の駐車場。国際線の到着は1階の奥だ。だからこっちだ!」


3人はエレベーターの場所を探して、エレベーターに乗り込み1階へ行き、国際線の到着口に着くことが出来た。


「12時25分かなりギリギリだな。危ない危ない」


と龍斗の父が言った。着くとすぐに12時30分になり、到着アナウンスが流れた。


「到着便のご案内を致します。ウラジオストクからのESX491便はただいま到着致しました。Here is the information about the arrival flights. Flight ESX491 from Vladivostok has just arrived」


しばらくすると、ESX491便の荷物の受け取りが始まったらしくたくさん人が出てきた。






先週はプライベートが忙しくて投稿できなかったぁぁ。時間があればもう2話分つくれたら作ります。

今までの人物まとめよかなと思います。主要キャラが出てくる毎にまとめます。


・浅葱龍斗・・・主人公。真麗学園の1年G組。変態。フリスビーの扱いが非常に上手く折りたたみ式の便利な物を常に数個携帯している。

・浅葱龍斗の父と母・・・龍斗を無理やり真麗学園に入学させる。過去には涼太も入学させた。

・浅葱柚子乃・・・龍斗の1つ下の妹でロシアに留学していた。次回から正式に登場。

・浅葱涼太・・・龍斗の3つ上の兄。実は真麗学園の卒業生である。変態。機械いじりやネットのサーチ能力に長けている。大学1年生。

・浅田一也・・・龍斗が真麗学園でできた最初の友達。ドーナツが大好き。1年G組。

・園田雪羽・・・龍斗が真麗学園でできた友達寝ることが大好き。かなり美人であり、胸もそこそこある。UFOキャッチャーが得意。1年G組。

・持田駿太・・・1年G組の学級委員長。そこそこイケメンである。気になったことはなんでも聞く。1年G組。

・西宮夏未・・・1年G組の担任。Cカップ。言うことを聞かない人はスタンガンで脅す。25歳。社会科担当。

・小路照容・・・1年の学年主任。がっちりとした体格をしており、身長は190cmある。体育科担当。

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