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俺が入学させられた学園には最悪のシステムが存在する!  作者: 月野 虎
第1章〜私立真麗学園〜
6/21

4・入学式の放課後

場面は龍斗、一也、雪羽の3人が電車に乗る直前こところから始まります。

 麓の駅に着くと西側行きの各駅電車が停まっていた。3人は交通ICを改札でかざして急いで乗り込んだ。電車はすぐに発車した。発車してすぐ龍斗は一也に聞いた。


「なあ一也。今からどこに昼飯食べに行くんだ?」


「ここから、西に10個先の駅にとても美味しい俺おすすめのドーナツの店があるんだそこに行こうぜ!」


「分かった。楽しみにしてるよ」


そこからしばらく龍斗は窓の景色を見ながら考え込んでいた。


(やっぱり、あの受験の日に出会った女の子はいないのかなあ。もう会えないのかくそ〜。あー可愛かったなぁ)


 なんてことを思いながら、窓の住宅地で家だらけではあるが時おり、畑や田んぼが見える景色をぼんやりと眺めていた。五つ目の駅に着いた頃。一也が言った。


「俺ん家の最寄りここなんだ。今度遊びに来いよ!」


「OK、ゴールデンウィーク辺りにでも行くよ」


「Z Z Z Z Z Z z z z z z 〜」


 雪羽は相変わらず寝ていた。10個目の駅と9個目の駅の間辺りで龍斗と一也は雪羽を起こした。


(やった少し胸さわれた。よし、まぁこれは事故だ!)


 そんな馬鹿みたいな事を雪羽を起こすとき2人は思った。雪羽を起こすと電車は10個目の駅に着いた。電車から降り、一也に連れられ、彼がおすすめするドーナツの店に着いた。駅からは意外にもかなり近かった。一也はどれも美味しいからと言ったので、そこからは各個人で好きなドーナツを買った。3人全員が買い終わると、テーブルに3人で座りまた話し始める。最初に一也が喋り始めた。


「ドーナツおいしいでしょ」


「このチョコのめっちゃ美味しい」


「え〜、私は抹茶のがおいしかったな〜」


「あのさ一也、雪羽、2人とも今日は急に誘ったのに来てくれてありがとう」


「いいよ別に暇だったし」


「私も午後から何も予定なかったし」


「本当にありがとな。あ!そうだ、2人とも連絡先交換しない?」


「おおー、俺も今それ言おうと思ってたんだよな」


「私も〜」


 そう言い3人はポケットからスマホを取りだし連絡先を交換しあった。


(一也のアイコンはやっぱりドーナツか、雪羽は女子2人で自撮りした写真にモザイクか)


「やば!」


 と言うと、2人が


「どうした?」


 そう聞いてきたが、龍斗は慌てて誤魔化して、


「なんでもない…」


 そう言って誤魔化した。実は龍斗はアイコンがちょっとアレだったので、女子の前と言うのもあり、急いでアイコンを友達と中学の卒業旅行に行った時綺麗な夕焼けの写真に変えた。


「なぁ、一也も今から暇だったら隣にゲーセンあったから

 遊んでから帰るのはどうだ?」


「え〜と今14時30分か…2時間くらいならいいぞ」


「雪羽は暇だから来れるよね?」


「うん」


「おけ、じゃあ行こう!」


 そうして、3人は隣のゲーセンに向かった。隣のゲーセンは地下一階、地上二階の作りになっていた。龍斗と一也は真っ先にお菓子のUFOキャッチャーに向かった。


「なあ一也、お菓子のUFOキャッチャーって結構な量取れるよな」


「それな」


 2人は嬉しそうに袋に取ったお菓子を詰めていった。一方その頃、園田雪羽はマスコットキャラクターのUFOキャッチャーをしていたがこちらも3000円だけで大きいの一つ、小さいの五つも取れていた。袋いっぱいにお菓子を撮り終えた龍斗と一也は雪羽の所に行った。雪羽の取っている景品を見て2人は驚いて、目を丸くした。


「こんな取っている人テレビでしが見た事ねぇよ。雪羽いくら使ったの?それ」


 と龍斗が聞いた。


「え〜3000円くらいかな」


(雪羽凄すぎだろ)


 龍斗は思った。一也も同じように


(雪羽強すぎでしょ、いや待てよ俺と龍斗もお菓子のUFOキャッチャーで無双してたよな。俺たちにもできるんじゃね)


そう思って驚いていた。


「なあ龍斗、俺らもぬいぐるみのマスコットのUFOキャッチャーしてみねぇ?俺らお菓子のUFOキャッチャーでこんだけとってるんだしさぁ」


 そう言って、一也は袋いっぱいのお菓子をアピールした。


「確かに…やってみるか」


「よお〜しやるぞ〜」


 2人はガチった。60分後〜。使用金額合計1万円。取れた景品一つ。


「くそ、めっちゃそんしたじゃねぇか…」


(俺があんなこと言い出さなければ…)


「燃え尽きたぜ、真っ白によ!」


 すると後ろから笑い声が聞こえてきた。見ると後ろにはさっきよりも景品の増えた雪羽が笑っていたのだ。


「ギャハハ〜。お前ら馬鹿じゃん」


 龍斗と一也に怒りマークが付いた。


「ちょっと100円貸してみ。私が取ってあげる」


 すると1発で雪羽は取ったのだ。


「さっきの唯一2人が取ったぬいぐるみはどっちが取ったの?」


「俺だけど…」


 龍斗が言った。


「じゃあこれは一也にあげる。はい一也」


「あ、ありがとう…」


 一也は照れくさそうに頬を赤らめながら雪羽に感謝した。


「じゃあ、帰るか!」


 一也が言った。その後最寄り駅までまでまた歩いたのだ。歩いてる時の一也は少し照れくさそうだった。駅に着くと、


「あのさ一也、雪羽。俺の家西方面なんだ」


「あーね。じゃあここでお別れか…また始業式のときな!」


 一也が言った。すると雪羽が


「あのさ一也、この学校1年は始業式ないよ」


「え、まじかよ…」


「だから次会うのは授業1日目だね」


「なるほど…なら龍斗また授業の日な!今日はありがとう」


「こちらこそ、誘ってくれてありがとう」


「じゃあね龍斗。また遊ぼうね〜」


 と雪羽も言った。


「だな。次遊ぶ時はUFOキャッチャー教えてくれよ」


「分かった。じゃあねまた明後日」


 と言って2人と別れた。2人は龍斗の姿が見えなくなるまで手を振ってくれていた。


(そうだ授業の日は明後日か忘れてたなぁ〜。あとあの2人なんかいい感じになりそうだな)


 龍斗は思った。


一方その頃一也と雪羽は


「行ったな」


「よ〜し。私たちも帰るか」


「だな」


 ぬいぐるみを貰って以来やはり一也は頬が赤かった。2人は電車に乗った。


「あのさ一也、もし寝てたらまた起こしてね。私東方面に3つ目の駅だからさ」


「へいへい」


 一也は少し照れくさそうに言った。そして案の定、彼女は寝た。最寄り駅に着こうとしても彼女は起きない。すると一也が彼女をおんぶして、電車を降りた。すると雪羽が気づいた。


「きゃっ、何してるの一也〜起こしてって言ったじゃん」


 今度は雪羽が少し照れていた。


「いや〜あまりにも気持ちよさそうに寝てたからつい…」


「まあせっかくこの駅で降りたんだし、私を家まで送っていけ!後、いい加減降ろしてよー」


 一也は面倒くさそうに雪羽を下ろしながら


「分かったよ。別に嫌ではないから」


「え〜何その反応」


 雪羽は小馬鹿にするように笑いながら言った。そこからしばらく無言なる気まずい時間が続いた。数分ほど歩くと雪羽の家に着いた。


「ここだよ私の家」


2人はピタリと足を止めた。

部屋が6つぐらいしかない2階建ての小さい綺麗なアパートだ。階段を少し昇ったところで、


「一也、今日誘ってくれてありがとね。まじで最初友達いなくて不安だったけど、一也や龍斗がいてくれてよかったホントにありがと〜」


「こっちもな…それはお互い様だよ。ま…また遊ぼうな」


 また少し照れた口調になった。


「いいねそれ今度どこ行くか考えよ〜。じゃあね一也バイバイ」


「うん、バイバイ」


(雪羽ってめっちゃ可愛い)


そう思いながら一也は帰った。


その頃、龍斗は家に着くと両親から驚愕の事実が伝えられた。

文量が今回は増えましたねw7月の頭まで週一投稿頑張ります。

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