1・私立真麗学園の説明⑴
この章からは三人称視点に変わります。
入学式中1人で席に座って浅葱龍斗後悔していた。
(親が俺を更生されるために入れた学校なんだろくな学校な訳あるか)
なんて思っていた龍斗であったがひとつ思ったことがあった。
(あの時隣の席に座ってた子もしあの子がいるなら、あの子にこの学校で出会えたなら俺のラブコメ展開あるんじゃないか?)
そう思った。そこからは嬉しくなって話を聞くことにした。式場の舞台の方に目をやると校長の話が終わり、白髪混じりのガッチリとした体格をした教員が喋り始めた。
「新入生の皆さん真麗学園への入学おめでとうございます。私は1年担当の学年主任の小路照容だ。よろしく、まず初めにこの学園のシステムに関してだがそれは後で教室に戻ったあと担任から連絡があると思う。なぜならクラスごとに諸連絡が違うからな。とまぁ言っても君たちはまだクラス分けすら知らないと思う。ただし、今ここで諸君らに私が伝えれることそれはこの学園が6クラスあるということだけだ。あとは教室棟の校舎の前にクラス分けが貼ってあるからそれを見てくれ!あとくれぐれも、この学園の何恥じぬよう3年間の学園生活を送ってくれ!以上だ」
「礼!」
普段、礼なんて適当にする龍斗がこの人にはしっかりしないといけないと言うことが本能的に感じ取れた。
(クラスごとに諸連絡が違うってどういうことなんだろ?)
龍斗は思った。
入学式が終わると龍斗は必死に受験の日で出会った彼女を探したけどいるしかしどこにもいない。
(まさか、落ちたのかなぁ)
結局見つからず、ほとんどの生徒が教室棟に入っていくのを見て、あわてて龍斗もクラス分けの表を見て、
『1年G組1番浅葱龍斗』
と書かれていた。なぜG組なのかそしてこのアルファベットが何を意味するか分からないまま龍斗は猛ダッシュで三階にある教室へ向かった。教室に入るとそこには受験の日にいた明らかに賢い子達ではなく、龍斗と同等やそれ以下みたいな人達が教室の大半を占めていた。とりあえず、龍斗は自分の席を確認して座ることにした。本当ならうるさそうなクラスなのだろうが、ほとんどが初対面なのか意外と静かだった。龍斗が席に座ってすぐ担任が入って来た。
(あの時説明会にいたCカップの女の人ぽいな。ていうか近くで見ると若く見えるな)
そうしてその担任の女が教壇の前に立つと
「皆んな席に着いてください」
少し偉そうな口調で言った。中には座らなかったりべらべらと喋ってる人もいたが担任の女がスタンガンをチラつかせて黙らせて席につかせた。全員が座ったタイミングで担任女が諸連絡を始めた。
「まず、始めに、君たちの担任の西宮夏未です。よろしくお願いします。では、諸連絡を始めますね。まずここ私立真麗学園には6つのクラスがあります。上からそれぞれ上からS、A、B、C、Dそして君たちGです」
そう言って西宮が次の話に行こうとした時、そこそこイケメンみたいなやつがどうでもいい質問をした。
「先生、なぜE、FクラスがなくていきなりGなんですか?あと、普通ならAが上ですよねなぜ1番上がSなんですか?」
「なぜか知りたいなら言いますけどとてもくだらないくて初めて聞いた時は呆れたんですけど、理由は創設者の喜名川与太郎先生が某野球のゲームが好きでそのゲームで1番下の能力値を表す数値がGそして1番上の数値がSなのだからですよ。E、Fクラスがないのは大人の事情です」
その時クラス全員の頭の中が一致団結した。
(創設者馬鹿なんじゃ…)
クラス全員が頭の中で呆れた。
なるべく早めに続きだします。プライベート7月の頭まで忙しいので投稿まちまちになるかもです。m(_ _)m
明日の21時頃に続き出せます。
・追記
誤字を修正しました。