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序・入学までの流れ

 そうして年は明け2月になったある朝いつも通り俺は目覚めた。起きた瞬間だった事件は起こったのだ。両親が俺の部屋にいきなり入ってきて、俺に黒い布を被して、手足に結束バンドを縛って車まで連れていかれ、ぶち込まれた。車の中で俺は汗をかきながらあせった声で両親に向かって言った。


「おい、さすがに親でもしていい事と悪いことがあるだろ?俺をどうする気だ!?」


と俺が言うと母さんが冷静な声で言った。


「龍斗には心が綺麗な人間になってもらう必要があるわ」


と言うと、続けて父さんが


「父さんたちはなあのノートのことや昔の幼稚園でのことで龍斗のことを心配してるんだ!だからなお前には来年からそこに通ってまともな人間になって欲しいんだ。そして龍斗!今までの自分の人生への(いまし)めだと思うんだな」


っと言った。


「くそ!」


俺は今からどこに連れていかれるか?という後悔と同時にちゃんと、勉強して高校決めとくべきだったと言う後悔に今更ながらおそわれた。


 1時間くらい走っただろうか、すると車が止まった。すると俺はさっき被された黒い布と手足を縛っていた結束バンドを両親にはずされ、歩かされた。3分ほど歩くと、とても大きな施設が見えてきた。門の前に立つとやはりとてつもない大きさである。見たところとても大きな学校のようである。門の辺りを見回すと色んな俺と同い年の子がいた。明らかに真面目そうな奴、中性的な奴、明らかに不良みたいな奴、可愛い子からブスな子まで色んな子がいた。一体なんなんだろうこの学校は?好奇心旺盛な俺は疑問に思った。

そうした気持ちの中、門の中に入ると俺や他の子達は講義棟と呼ばれるヨーロッパ風の大きな建物の中にある劇場のような大きな部屋に誘導された。保護者達は同じ建物の3階に誘導されているようだった。


一方俺たちが案内されていた劇場のような大きな部屋には舞台があり、その舞台には若い女の教員がマイクを持って立っていた。俺の今まで鍛えてきた変態の目測ではあの教員はCカップくらいだろう。そんなバカみたいなことを考えていたら、その女教員は


「9時になったら説明を始めます」


と一言だけ言った。あと10分もあるのかよと思ってだるそうに待っていた。すると、


「隣いいですか?す、すいませんここしか空いてなくて」


と女の子の声がしたとても可愛い声だった。下から上へ彼女を見上げると、とてもスレンダーで綺麗な体をしていた。そして、顔は美人というよりかなり可愛い系よりの顔だった。とても可愛かった。だがどこかで見たことあるような顔でもあった。


「ど、どうぞ」


急に言われてびったりしたので俺は少しびっくりしながら言った。すると彼女は


「ありがとう」


と、一言だけ言った。そしてあっという間の10分が経ち説明会とテストが行われた。説明会の30分間は俺は彼女のことをずっと見ていた。説明会がひと通り終わり、テストが始まった。テストの内容自体は普通のものだった。だが、俺にはかなり難しかった。そして最後にチェックシートが配られた。

よく診断サイトとかにあるような、


『とてもそう思う』、『そう思う』、『どちらとも思わない』、『そう思わない』、『とてもそう思わないの』


の形式のものだ。そのテストが終わると、俺は隣の席の彼女に


「ばいばい、受かったら会おうな!」


と言った。彼女も


「うん分かった」


そう返事を返してくれた。また彼女にあえるかな。そう思いながら俺はその日帰路に立った。


後日通知表が届き、俺の合格が知らされた。そうして今に至るのである。

次回から本編が始まりま〜す。

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