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世界侵略  作者: りとかく
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行進

城に難なく侵入し王族を喰らい尽くした。


しかし、本能が、食べろと。


全て食べろと


それだけが存在意義であり、新たな獲物を探しに体が動き出す。


道無き道を進み、動植物さえも喰らっていく。


道すがら小さな村を見つけたが、村が消えるのは一瞬だった。


何人もの英雄を身に宿した力の前では何もかもが無力に思えてくる。


黒い液体は食べる度に膨張するが、白いものに変化する時は容量はどこへ行くのか元の回復術師と体積が変わっていない。


黒い液体は行進を続ける。


全て喰らい尽くした先に何があるのか


ただの終わりか、はたまた始まりか

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