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世界侵略  作者: りとかく
4/5

愛情

化け物から出てきたのはなんと生贄として捧げられた愛娘だった。


なぜ化け物から出てきたのかという疑問は一切浮かばず、失ったはずの娘に駆け寄る。


「エルラ…、エルラ…!」


愛娘との再開。それは心から願っていたことだった。


生贄は国民からランダムで選ばれていた。王直属護衛軍団長の娘であっても。


王に何度も、何度も見逃してくれと頼んだが無駄だった。


そして幼いエルラは生贄の崖に…


「ぉとうざ…」


「大丈夫か?怪我はないか?」


エルラの無事を確認していると


心臓を貫かれる。


「カハッ……」


そのまま黒い液体が吹き出し男を取り込んでいく。


「…エル………」


消え行く意識の中で


「お父さん、ごめんなさい…ごめんなさい…」


と聞こえるはずのない、震えた声が聞こえてきた。


あぁ、お前にはいつも叱ってばかりだったな。


今は特別に怒らないでおこう。


だから


仕事で全く愛情を注げなかったこの俺を


お前を守ってやれなかった情けない俺を


許してくれ

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