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12 ムラコシ

12 ムラコシ

 「これは、これは、ミタさんじゃありませんか。ツチヤ物産のムラコシです。どなたかとお待ち合わせですか」

 「ムラコシさんですか。こんなところで奇遇ですね。大学時代の友だちと待ち合わせをしているのですが、なかなか来なくって。ムラコシさんは東京へ出張ですか」

 「そうなんですよ。明日こちらで会議がありまして。いまからホテルにチェックインです。早くお友だちがいらっしゃるといいですね。では、また来週に福岡でお会いしましょう」

 「よろしくお願いします」

 かれは花屋の方を見た。

 どうだ。おれは怪しい人間じゃないだろう。きちんとしたサラリーマンなんだ。こんなところで福岡の取引先のムラコシさんに会うとは思わなかったけどね。花屋のお姉さん、見たか。いないよ。それに店屋もしまっている。いつ閉店したんだ。お姉さん、おれを変人に勘違いしたままじゃないのか。せっかくおれが普通のサラリーマンであることを証明できたのに。

 あっ、帰るタイミングを失してしまった。ムラコシさんと会うなんて偶然の極みなんだから、天はおれに味方しているかもしれないな。もう少し待ってみるか。


つづく

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