猫の夢
垣間見える自分の本質は、全く扱いにくい気まぐれな猫のよう。
急に笑ったと思ったら難しい顔して黙りこくってる。
こんなんじゃどこにも受け入れてもらえない、もらえないから。
悪いことしたくてこうなったんじゃない。
別に良いことをしたかった訳でもないけれど。
誰からも好かれたいとか、悪く思われたくないとか、今の自分じゃ到底無理。
優しくされるとすぐに勘違いしてしまう。
冷たくされるとすぐに消えたくなる。
こんな感情ごみくず、捨てたい。
晴れた日は青空に向かって大声で歌いたい。
雨の日は傘もささずに濡れて踊りたい。
曇りの日はゆっくり休んで、夜はキミに逢いたいってテレパシーを送るんだ。
心のままに振る舞いたい。
未来を計算することやめたい。
過去がフラッシュバックするのいらない。
眠ったら起きなきゃいけないのが嫌だから起きた夢を見てずっと眠ろう。
キミが教えてくれたカタルシスな花の香りがする。
一生忘れないよう目を閉じて必死に香りを感じた昼下がり。
隣にいたキミの視線と心も確かに感じた。
あの時間に閉じ込められたらいいのに。
キミに好かれてるようなあの時間に。
ずっとこのまま永遠に。
ずっとこの夢の中で起きて眠るの。