もふもふおっさん
下野さんと巽さんが面白そうっておっしゃってたので、そのタイトルで書いてみました!
俺の名前はサブロー!しがないおっさんさ!
さてさて今日も仕事をしようではないか。
俺の仕事は簡単。1日数回決められた時間に決められた場所に行く。そこで動き回ったり、人と会ったり、メシ食べたり、寝たりするだけ。だいぶ自由気ままに仕事をしている!・・え?それで給料もらえるのかって?働いてるんだから当然だろ。・・いくら?いやいや!お前、それはさすがに・・な?
おっと、そうこうしてるうちに人が来ちまった。
「サブローさん、おひさしぶりです。」
そう俺に声をかけたのは5ヶ月前に会った女性。正確な歳は知らないが、20~30歳くらいだろう。まあ女性に歳を聞くのは失礼だしな。詮索はしないよ。
『久しぶりだな。忙しかったのか?』
「最近ね、新人が入ってきてその子の教育にかかりっきりで・・。」
『大変だな。無理はするなよ?』
「サブローさんに会うとほんと癒される。」
『そうか。嬉しいことを言ってくれるなー。』
「ねえ、サブローさん。私、最近楽しくなくて・・。」
『何か悩んでるのか!?相談乗るぞ!?』
「たぶん疲れてるんだと思う。でも、サブローさんに会えて少し楽になった気がする。」
『俺はいつでもここにいるからな!』
「サブローさん、ありがとう。また来るね。」
『ああ、いつでも待ってるさ!』
仕事が忙しいのだろうか・・疲れた顔をしていたな。彼女は笑顔が素敵だというのに・・!
『サブローさん、サブローさん!飯行きましょう!』
跳ねるようにやってきたこの男は俺の後輩。なぜか俺に懐いてる。
『ああ、もうそんな時間か。』
『さっきの子はサブローさんのお客さんっすか?』
『お前は会ったことなかったか。いい子だよ、とても。』
―――
飯食ったら眠くなってきたな・・。けど俺の仕事もそろそろ終わりだ。部屋に帰って寝るとするかな・・。・・おや・・すみ・・。
「サブロ・・。なんだ、寝ちゃったのか。ったくしょうがないやつだなー・・。」
そうつぶやいた彼は白いもふもふしたそれを抱きかかえる。
「今日はお気に入りの彼女が来てたみたいだしな。気分あがってたんだろうなー。部屋に連れて行ってやるか。」
彼・・いや、飼育員に抱えられた白いもふもふしたそのうさぎは幸せそうに深い眠りにつく。
わざと会話を『』と「」で分けてたんですけど、違いわかりましたかね?
『』はうさぎの、「」は人間の言葉です。なので実はビミョーに会話が成り立ってません。気づけたらすごいです!