1章 第2話 「やはり異世界に召喚されたら家につくとかなり大きかった」
拓巳はアスリーの家へと向かうとする。
街はやはりどこの異世界でも平和な街並みだ、きっとなんかの王国の世界なんだろう。
右には八百屋などたくさん並んで売上競争を見られ左も似たような感じか...
だが何か異世界物語にしては少し違ったみちを歩んでいるように思える。
ヒロインがどうもあまりにもプレシャスなのである、それは多分俺だけだと思うが、どうも服装が周りの民族と比べれば清潔感がある、服装が露出がなんとも多い、首輪がなんの水晶なのか知らんがつけていた、お嬢様感がある。
それよりまずはあいつを探すことを優先してここを出る方法は後回しだ。
「おいアスリー、この街の名前はなんというんだ」
「えっとぉ、ここはラピュルという王都の街なの、ここに、住んでいる人たちは基本的におだやかで良い人たちだけど」
「けどどうしたんだよ?」
「さっきも言ったけど夜はとてつもなく危ないとおじさんが言っていた、私は夜にこの街に行ったことないからそこまで確信とまでは言えないけど、でもみんな言うからここを出歩かないほうが身のためだと思うよ?」
逆に気になるなそんな強調する部分…そんなにこの賑やかな平和の昼間の街が夜になるとガラリと変わるこの都市伝説は一体何者が作ったというのだろうか?色々謎が深まるところだがまだ始まったばかりなのだ。
しばらくすると王都の中心街を抜けてあたりは人気があまり多くない田園とした風景まで歩いていたのだ。
農民だろうか?この辺はかなり米らしいものが田植えをしてる姿も見えれば、馬車で米屋小麦などを積んでいる姿も。
だが歩くうち山の近くまでへと入っていた。
「ついたよ」
「ほぉ…ってあれ?ここ?」
門の先はただのオーク森林に囲まれた1本道だけで、屋敷の姿はどこも見かけない。
「私の家、とても大きすぎて使い切れないほど規模があるの…悪いけどもう少し歩くのよ」
アスリーはどういうわけなのか恥ずかしげに案内をしていたのだがどうしてなのか?
デレデレにもじもじに何をサプライズを仕掛けているのかように見せていたのだ。
異世界あるあるその2、『主人公は何かしら住むところは広い豪邸になることが多い』そうなるはずだが遠すぎるのか屋敷そのものがどこにあるのかわからねぇくらい見当たらない。
屋敷の周りは森林、森林、とにかく森林だけで住んでいるところでは絶対見ない動物やこの世界でありえへん謎生物もまで住んでおった、生物の生息地でちょっと興味が出てくる。
だが逆に危険な魔獣まで住んでいる可能性も否定できないから安全に住むとしたらある程度はバリケード等で整備はしないといけないとくっきりとわかる。
そして前に変わった色としたうさぎが道の真ん中で座り込んでいる。
うさぎの色は薄い緑色の毛をして何か茶色っぽいものを食ってるが、何を
「おや?いいものあるじゃねぇか目の前に!」
彼はしゃがんでうさぎを持ち上げはじめアスリーのほうへと向き自慢げに笑顔で出していたのだが、アスリーの顔はどうもふさわしくもない顔である。
どうしてなのか死んだ人にあったかのような顔をしていた、まるでアンデットに1度遭遇した感じの衝撃のレベルに待っての右手で必死に走り始める。
「あっ…駄目!それに触っちゃ!」
なんだよ…そんなアブねぇうさぎなど見たこともねぇぞ、そこまでのうさぎの化物は喋るアンゴラとかしか一例ぐらいしか聞いたこともねぇ。
すると緑うさぎは目が赤くなって大きく歯が鋭い口で拓巳の人差し指を殺意のように本気で噛み
しゃりーん!かぶりかぶり…
いてぇえええええええええええええええええ!?
切られたように痛い痛い!しかも包丁に切られたくらいに同じくらい!
痛い痛い…死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ…まじでこれは肉までも切られたようにマジでいたもん
そんで…
ーという感じに見事に俺の手にかじられ、そして大声も馬鹿げたレベルにアホ主人公の駆け出しで知らない動物にダメージを喰らっちゃい転倒しました、テヘッ!
そうじゃねぇよ!これめっちゃ冗談抜きで継続していてぇんだけどよこれ!あのうさぎかわいいズラくせに毒を持ち込みやがってぇ!あとで弱肉強食の恐ろしさを拝ましてやる!これが見た目で判断してはいけないという例の一つなのかもしれないと勉強した。
それよりも高岡拓巳は噛まれた右手から抑え込んで、患部から血液がじわじわと流しており、ステータスは毒状態に徐々へとHPが減っていく傾向だ。
「ふわ!大丈夫?」
痛倒れている俺をしゃがんで必死に心配をしている姿がわかる、まさにマジこのプレシャスに迷惑をかけるなどそんな程度で倒れている俺なんてクソもないみっともねぇ!なんとかここは根性で!
「もう大丈夫…よく俺、犬に噛まれるからそれくらいは平気だ」
「それはいいけど、その抑えている右手を血を流した状態は良くないから早く行こう?」
「なんか悪かったな」
そんなかんだでアスリーの家にまで無事にたどり着くシーンに至ったのである、小説あるあるの本当に大きい家なのは平常運転というところだが…でかいわ!
拓巳は思わず目玉を前に出っ張るほど目を丸くなって腰も少し抜かしたような顔をアスリーの屋敷を見つめていた。
「思ったよりもでかいな…これ奥行きどのくらいあるんだか」
なんなんだよこれ世界一のショッピングモール並みにでかすぎるんだけど!
なにこれその前に道に迷う!ぜってぇに迷う!覚えるのに1年位かそのくらいだよ!
「ざっと横幅800メートルあるっておじさんが言っていたような?」
「そりゃぁ使い切れないですなー」
ただでさえ門からここにたどり着くのも歩いて10分位かかっているこの規模は管理はまず俺は絶対一人では無理。
でも待てよ?こんな大きさだからメイドとか雇い主とかいるよな?
どう見てもアスリーが雇い主ではありえないと思いたい、もしかしてそのさっきから言っている俺に似たおじさんなのか?
とにかく庭も広い…噴水があっさりと玄関前で16個も堂々と設置しているだけでももはや国家レベル!いや待てよもしかして?アスリーという銀髪少女って相当なお偉いさんなのか!?
これいきなり召喚されて急に国家レベルとか俺が住んでいるところだとありえへん話だ、条件とかも全部当てはまらないこの俺がここに住むってアリス以上に夢にしかないっと思った。
それはともかく玄関についたが規模からしてもやはり玄関ドアも帝国のようなお城並みにでかい。
「ただいま帰りました、ドアを開けてください」
声を掛けるとドアが開いたのだが…誰もいない…のにもかかわらず勝手に開いていたのは驚いた。
なんかの魔法の呪文的ななにかだと思うが防犯対策がどうも現実で例えるとその人の顔しか開かないというそれっぽいと感じた。
「さぁ、中にどうぞ」
「おう、お邪魔します」
玄関は至って静かだが、最近建てたばかりのようにまるで新築の匂いが自然にと鼻に吸い寄せるほどにピカピカだ、カーペットもシワを1ミリも汚してはならない、花瓶もすごく高貴なものを使用していたのだ。
ーやっぱりこの娘マジもんのプレシャスな少女だ…
「えーと確かのどの方向だったかなぁ?私もあんまり保健室とかは行ったことないからそんなに自信がないんだよねぇ」
「んじゃああの案内板は?」
「あれ?い、いつも間にこんなものが設置されていたとは!?全然知らなかったわ」
「以前はあの案内板がそういうのはなかったのか?」
「えぇ、私が外に出る前なんてこんなもん設置するなど聞いてないわ、基本的に私かあるいはおじさんもしくは…」
「あら?アスリー様お戻りになられたんですね、おかえりなさい」
右に振り向くと…
ドキーン…これは拓巳の中で今までの人生で初めて惚れてしまった人物でもあった。
この白髪娘マジ天使やん…この娘も魅力的だがその娘はナースやん!絶対に病院に来たら売れっ子になる違いないほど抜群だけど駄目だ顔に出そうだ…あの現実を思い出すと。
――俺はまさにマジで駄目なおじさんと言われてもいいくらいどうでも良くなってきた。