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HONEY or TRAP 2  作者: 瑞希
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その名は…

いないっ!


猫だったっけ…?


犬だったっけ…?


思い出せない。


ただ、ただひたすらに必死に記憶を辿る。


そういえば俺はいつもパンをちぎってこっそり食べさせていた。


パン…?


あ、!


鳥だーー!!


俺の中で何かが繋がってパズルが完成しようとしている。


ただ、名前もおもいだせない。


名前というのはその生き物を表すときにも、ものを表すときにも使うのだが、言霊という言葉があるように少し力を持つものらしい。


俺の名前は…??


そういえば名前というものが全く俺の中に存在していない。


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