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変態と少女の説明

「――と、言うわけなの」


 翌日の昼休み、俺とジェシカは力になってくれそうな人間を集めて説明会のようなものを開いた。

 場所はいつもどおり食堂である。

 集まってくれた者のうち、ネロとエリックは快く承諾してくれた。

 しかし……、


「ふむ……」

「う~ん……」


 エレカとアレンはあまりいい顔をしなかった。

 一体何故なのか、俺にはその理由がわからなかった。

 だから二人の反応を待つしか、今の俺に出来ることはなかった。


「ダメ……かな」


 横で必死に説明していたジェシカの表情が曇った。


「いや、ダメというより……」


 アレンが何とも言えないといった表情で言いよどむ。

 エレカの方は考え込んでからだんまりだ。


「ダメと言うより、あまりにも自分勝手すぎないか?」


 今までだんまりだったエレカが放った発言に、ジェシカは言葉を詰まらせてしまった。

 俺の脳には、昨日最後に思ったことが蘇る。

 ――いいおせっかい焼き。

 その言葉が、自分のものなのに、なぜか胸に突き刺さって痛い気がして、少し顔を歪ませてしまう。


「うん、僕もそう思ったんだ。これをあの二人に話したならともかく、まだ話していないんだよね?」

「う、うん……」


 アレンからの続けざまの問いに、ジェシカは答えにくそうに頷く。


「なら、今回の件は、僕たちの勝手な思い込みになりかねない。もしかしたらラントくんはもう自分の中でどうミルちゃんを守るか決めているかもしれないし、もしそうなら、僕たちは完全にただのおせっかいになる」

「そ、それは……」


 ジェシカが苦しい表情をする。

 正直、エレカとアレンの言っていることは正しいし、こちらにそれを反論する術はない。

 ただ、ジェシカだってそれはわかっているはずだ。

 昨日の夜、彼女は自分のこの行動が勝手であることを俺に前置きしてから話を始めた。

 だから、理解していないわけじゃない。

 それでも彼女は、ラントとミルの力になりたいのだろう。

 ジェシカをそこまでさせる何か理由がある、のかもしれないが。

 それから少しの間を置いて、ジェシカは口を開いた。


「――それじゃあ私、あの二人に直接聞いてくる」

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