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序幕・九月の八日
なるべく一日一話更新出来るよう頑張ります。
※予告なしに視点がころころ変わったりします。
読みにくいと思いますがすみません
――この世には、踏み込んではいけないものがある。
普通なら関わることのない世界の裏側。
それに踏み込んでしまったら…。
「はぁ…はぁっ!くそっ…!!」
暗く細い路地裏。
誰かの荒い息遣い。
切羽詰まった声。
反響する靴音。
それを追う静かな足音。
夜の闇にきらめく銀色の鋭い…。
「あ……ゔあああぁぁぁっ!!」
まだ夏の名残も消えゆかない頃。
周りに人の気配のないとある路地裏に、ナニカが崩れ落ちた音と、液体のぶちまけられる音が響いた。